日本教育大学協会「教員免許、国家資格化を」研究グループが提案
教職大学院は養成機関に
教員養成系の大学などでつくる日本教育大学協会(教大協)の研究グループが、教員免許を国家資格に改め、教職大学院を標準的な教員養成機関とする提案をまとめた。全国に設置が広まりながら、正式な養成体系に位置付かない教職大学院の活用と、教員の質保証を狙いとしているが、大学の自主的な教員養成のために戦後始まった課程認定制度の見直しは議論を呼びそうだ。
「事務集約オフィス」で障害者雇用
埼玉県教委
埼玉県教委は本年度から障害者雇用を拡大しようと、市町村立学校の教員の出張経費に関する事務の一部を処理する「事務集約オフィス」を稼働させている。精神障害、身体障害がある人を非常勤職員として雇用。これまで4カ所の教育事務所が担っていた出張経費申請書類の確認などを行っている。
変形労働時間制、公立学校への影響は
公立学校の教員にも1年単位の変形労働時間制を可能にする「教員給与特別措置法」が今国会で議論されている。導入された場合、教員の働き方はどう変わるのか。既に導入している国立大学附属の関係者と、教員の勤務問題に詳しい専門家に聞いた。
ベテラン教員対象に「30年経験者研修」
長野市教育センター
ベテラン教員の力を高めるための研修や方策は以前から課題と指摘されながらも、各地の教員育成指標を見ると具体策が見えてこない。こうした中、長野市教育センター(石塚弘登所長)は昨年度から40歳代後半から50歳代の教員を対象に「キャリアアップ研修IV」(通称「30年経験者研修」)を実施。同市教職員のキャリアステージ上、「深化・貢献期」にあるベテラン層にこれからの在り方・生き方を考えさせ、視野を広げる内容だ。2年連続で講師を務めた青木一・信州大学准教授の研修内容を紹介する。
砂場遊び通した育ちを捉える
全日本私立幼稚園幼児教育研究機構
研究成果で中間報告まとめ
全国ほぼ全ての私立幼稚園に存在する「砂場」という環境とそこで行われている子どもたちの遊びについて調査・分析し、保育環境の重要性や幼児期にふさわしい育ちなどを示す。(公財)全日本私立幼稚園幼児教育研究機構(理事長=東重満・美晴幼稚園園長)は、こうした「砂場研究」に取り組んできた成果についての中間報告をまとめた。そこでは、各園の砂場での遊びから捉えられる、共通した子どもたちの育ちの姿などを示している。
「ビブリオバトル」通じて読書への意欲、表現力培う
東京・江戸川区立小岩第三中学校
東京都江戸川区立小岩第三中学校(武田信樹校長、生徒599人)は7日、公開研究会を開催した。テーマは「豊かな心と表現力を育む読書活動~日本文化を伝えよう~」。本の紹介を聞き最も読みたくなった本を決める「ビブリオバトル」で生徒の表現力などを培い、学校図書館を利用した調べ学習などで情報活用能力を身に付けさせようと努めてきた。生徒には読書の意欲や「話すこと・聞くこと」に関する学力の向上などの成果が表れている。
療養中の子ども、ロボ教材で相撲 中継で観戦も
全国特別支援学校病弱教育校長会
ロボットプログラミング選手権関東大会
全国特別支援学校病弱教育校長会(会長=萩庭圭子・神奈川県立横浜南養護学校校長)は18日、「ロボットプログラミング選手権2019」の関東大会を同校で開催した。この大会は、11校の児童・生徒がロボットをプログラミングで動かして相撲を取り勝敗を競うもの。参加校の児童・生徒は来場せず、試合の模様はテレビ会議システムを使って観戦した。応援のみの児童・生徒も含め、病院で生活している子どもが他校と交流する機会をつくることなどを目標としている。
「想像力を伸ばし心情を豊かにする教育」主題に全国教育大会
全国教育大会愛媛大会 開催
日本教育会
公益社団法人日本教育会(北原保雄会長)は5日、第44回全国教育大会愛媛大会(西山博大会実行委員長)を松山市総合コミュニティセンターで開催した。大会主題は「想像力を伸ばし心情を豊かにする教育」。主題を踏まえて、幼稚園、小・中、高校、盲学校による5本の提言(実践発表)があった他、「いじめ」をテーマにしたシンポジウムや記念講演が行われた。(21日付で一部既報)
「給食」「防災」を1カ所で
東京・福生市防災食育センター
給食センターとして市内の小・中学校に給食を提供するとともに災害時には避難所に温かい食事を届ける福生市防災食育センター(東京・福生市)。地方議会議員らから視察を受けるなど注目を集めている。一昨年9月の稼働後、今月半ばに本州を縦断した台風19号では自主避難所となり、住民が毛布にくるまって夜を明かした。