No.6192号(2019年05月27日号)17面では「議会質疑・解説」を掲載

05.27

20190527-01

小学校 教科担任制、検討始まる

専門性高め教員負担軽減へ

中央教育審議会

 小学校で教科担任制を拡充することについての検討が始まった。柴山昌彦文科相が4月、中央教育審議会に諮問した。小学校では来年度から英語が教科になり、プログラミングが必修化される。高い専門性が教員に求められるようになることに対応する。

奈良・生駒市教委「UD」のフォントを導入

教材など従来より読みやすく

 奈良県生駒市教委は、市内の全小・中学校に、弱視や読み書き障害のある人をはじめ、より多くの人にとって読みやすくなるように工夫した「UD(ユニバーサルデザイン)フォント」を導入した。パソコンで使用し、教材作成などで利用する。企業と共同で実験を行い、UDフォントの読みやすさを実証している。

1教員に2~4教科割り当て 小学校の教科担任制

東京・品川区の義務教育学校5・6年

 小学校は学級担任を務める教員が全教科を担当する学級担任制、中学校は教科ごとに専門の教員を配置する教科担任制―。中央教育審議会がこうした体制の見直しを始めた。小学校段階での教科担任制の拡充が柱となる。既に小学校でも特定の教科を専門の教員が教えたり、学級担任同士が一部の授業を交換して、担当する教科の数を減らしたりしているが、今回の審議では教員免許制度の見直しに踏み込み、さらなる拡充を模索する。(1面参照)

インクルーシブな保育に強い組織とは

日本保育学会第72回大会 下

 4、5の両日、「『新しさ』とは何か―保育におけるブリコラージュの視点―」をテーマに東京都千代田区の大妻女子大学で開催された、一般社団法人日本保育学会(会長=汐見稔幸・東京大学名誉教授・白梅学園大学前学長)の第72回大会。今回は、多彩なテーマで開催された自主シンポジウムの中から、守巧・こども教育宝仙大学准教授らによる「インクルーシブな保育に強い組織を考える」をテーマとした研究発表について紹介する。

図工材料・用具の扱いで指導資料 文科省HPに掲載

準備・片付け、授業のアイデア満載

 文科省はこのほど、小学校の授業改善に向けた指導資料「図画工作科で扱う材料や用具」を作成し、ホームページに掲載した。授業前の準備や授業後の片付けの際に役立つアイデア、授業を円滑に進めるための工夫やアドバイスなどを紹介。日々の授業改善や指導の工夫、安全管理などに関わるポイントが満載だ。都道府県教委などに向け、学校における芸術に関する教育の基準の設定に関する事務が移管された文化庁が、メールやチラシで周知。学校現場からも好評だ。

「分かる」「面白い」両立目指し授業改善

英語特集(1)

定光 重直 滋賀県草津市立松原中学校教諭

 「変化を恐れず、より良い授業を実現する」―。英語を教えるプロとして、こうした意識を持つことが中学校英語の大きな課題の一つになっている。依然として、説明・講義型の授業、教師がコントロールし過ぎる授業が一部で見られる。こうした指導を変えていった一つの事例として、滋賀県草津市立松原中学校(杉山泰之校長、生徒435人)の定光重直教諭の取り組みを紹介する。

大学入試改革の行方 共通テスト試行調査を終えて

 大学入学共通テストは2回の試行調査が終了した。本番まで1年半。「思考力・判断力・表現力」を測ることを目的に、記述式問題の導入やマークシート式問題の見直しを行う新テストへ高校生はどの程度対応できるのか。

「課題研究」の成果を英語で発表、論文作成

世界で活躍する科学技術人材へ

新潟県立新発田高校

 平成30年度に文科省から2期目のSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定された新潟県立新発田高校(中戸義文校長、生徒854人)は生徒がテーマを設定し研究活動を進める「課題研究」の成果を英語で発表する活動に力を入れている。生徒は研究の成果を英語論文にまとめる他、海外の高校生に向けて発表することなどに取り組んでいる。

保育園や個人宅訪れ「中学星サンタ」が手作りプレゼント

佐賀市立開成公民館

 「生涯教育」を共通項に、学校・公民館・民間団体などがそれぞれの実践を報告し合うなどする「中国・四国・九州地区生涯教育実践研究交流会」は38回目を迎え、今年も福岡県篠栗町で開かれた。この中で佐賀市立開成公民館は中学生がクリスマスに保育園児や小学生にプレゼントを届ける「中学星(ちゅうがくせい)サンタ」を発表。地域社会と中学生の結び付きが強まりつつあるという。

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