
「夢」が変わる子ども 進路考える経験多く
東大研究所など調査
東京大学社会科学研究所とベネッセ総合研究所が、10年間にわたって同じ母集団を対象に進路などに関する調査を続けたところ、3割強の子どもは小学校5年生時点と高校2年生時点で、なりたい職業が一致していたことが分かった。保育・教育関連の仕事を望む子どもなどに多かった。一方、なりたい職業が変化した子どもは、自分の進路について深く考える経験が多い傾向にあることも明らかになった。
学部生が臨時免許で非常勤講師に 教員不足の自治体、危機的状況で
深刻な教員不足の中、教育委員会が大学生に臨時免許状を授与し、非常勤講師として任用するケースが、複数の自治体で見られることが関係者への取材で分かった。教員免許制度の根幹を揺るがしかねない事態だが、そうした策を講じなければいけないほど、学校現場は危機的な状況だ。
「主務教諭」抱え過ぎ懸念 過労死遺族ら反対集会
給特法改正案
教員給与特別措置法(給特法)改正案に反対を訴える院内集会が5月23日に開かれた。過労死遺族や大学教員らが登壇。導入される新たな職「主務教諭」に対する教員間での同僚性の低下への懸念や、勤務時間削減を求める声を上げた。
全国連合小学校長会新会長に聞く 夢を語り、未来の教育描こう
松原 修 全国連合小学校長会会長(東京・武蔵野市立第二小学校校長)
本年度、全国連合小学校長会会長に就任した松原修・東京都武蔵野市立第二小学校校長に、活動の方向性や次期学習指導要領への期待、小学校が直面している課題などを語ってもらった。
「親子での触れ合い遊び調査研究」から(下)三つの提言
全国国公立幼稚園・こども園長会
昨年度と本年度の2年間、「親子での触れ合い遊びを通して子どもの豊かな感性を育むための調査研究」に取り組んでいる全国国公立幼稚園・こども園長会(会長=高橋慶子・東京都目黒区立みどりがおかこども園園長)。事業を進める特別事業委員会(委員長=山口晃司・東京都中央区立明石幼稚園園長)は昨年度実施した調査結果を基に、親子での触れ合い遊びを通して子どもの豊かな感性を育むための提言をまとめた。
校務の生成AI活用で事例集 鹿児島市教委 全公立校に配布
業務の効率化と教育の質の向上に向け、鹿児島市教委は「校務における生成AI活用事例集Ver.1.0」(A4判、45ページ、写真)を作成し、市内の全公立学校にデータで配布した。「所見のたたき台作成」「文章データの校正」など、市内の小・中学校教員が実践した26事例を紹介。生成AIの基本的な考え方から、活用の利点・注意点、著作権や個人情報保護などの留意事項まで扱っている。
制作した動画、大阪・関西万博で上映 「あじさい復活プロジェクト」紹介
独創的なパビリオンに加え、各種イベントやグルメなどにも注目が集まっている大阪・関西万博。会場内のEXPOアリーナ「Matsuri」では、兵庫県姫路市立安富中学校(衣笠元子校長、生徒109人)の生徒たちが作成した地域のPR動画(1分40秒程度)が上映中だ。学校教育関係で、映像コンテンツに採用されたのは同校のみ。本動画は、姫路市の公式YouTubeチャンネルで視聴することもできる。
学習時間を可視化する独自シート活用 45分×2コマ続きの授業も展開
神奈川県立横浜翠嵐高校の取り組み(下)
神奈川県教委による「生徒の個性や優れた能力を伸ばす教育」の一環で、進路指導にも力を入れる県立横浜翠嵐高校(師岡健一校長)。「翠嵐スタンダード」という指導方針と学習の心構えとなる「翠嵐ベーシック」を徹底し、生徒の進路実現をサポートしている。高い目標を実現させる教育課程の特徴と、5月中旬に行った高校3年生の数学Ⅲの授業を紹介する。
教育界の課題に迫り多彩な実践紹介 好評紙面さらに充実 教育界と共に歩んで79年
日本教育新聞は5月に創刊79周年を迎えました。学校・園で高まっている関心に沿い、新しい課題に迫り、発信していきます。「ニュース・総合」のページの他、学校種などに合わせて1ページごとに情報を整理。教育現場で直面する最新の課題や実践事例を取り上げ、読者の皆さまに役立つ情報をお届けします。各ページの特色と連載企画は次の通りです。
鹿児島大が教育学部に学生向け「農場」 地域住民との憩いの場にも
技術専門職員らリポート
鹿児島大学教育学部には、学生向けの農場がある。活用状況などについて、この農場の技術専門職員を務める中野八伯さんなどに寄稿してもらった。
多世代が民主主義を学べる場 都内に常設博物館
日本若者協議会が5月24日に開設した「民主主義博物館」(東京・大田区)。今後、10歳代から中高年まで、さまざまな世代が民主主義について学び、思いを巡らせる場となるよう工夫を凝らしていく。今後の公職選挙では、開票速報を集まって見届けるなど、さまざまな企画も実現させていきたい考えだ。