No.6079号(2016年11月21日号)9面では「社会を変える高校生」を掲載

11.21

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「性は多様」LGBTの授業

今秋、10小・中学校で

岡山・倉敷市

 岡山県倉敷市立の小・中学校が9月末から、同性愛など性的少数者を題材に、「性」について学ぶ授業を始めた。「男」「女」の二つの性にとらわれず、多様性について深く考えられるような授業を目指す。「LGBT」などと呼ばれる性的少数者は13人に1人の割合で存在するなどの指摘があり、関連した悩みを抱えた児童・生徒の自己肯定感情を高めたい狙いもある。

就学前教育・保育「トリプル改訂」へ

幼稚園教育要領

保育所保育指針

幼保連携型認定こども園教育・保育要領

 学習指導要領改訂に先駆けて、就学前教育・保育では平成30年度から新要領を実施する。近年、幼稚園・保育所の双方で教育・保育の内容が接近している。「幼稚園は『教育』で、保育所は『預かり』」と言っていたのは過去の話だ。次期改訂では、幼・保のどの施設に通っても、同様の教育・保育が受けられるように、さらなる整合性を確保する。また、27年度開始の子ども・子育て支援新制度を受けて、幼・保の機能を併せ持つ認定こども園も増加している。改訂の中間まとめからポイントを読み解く。

全国連合小学校長会研究協議会高知大会 上

 第68回全国連合小学校長会研究協議会高知大会(全連小会長=大橋明・東京都渋谷区立渋谷本町学園小学校統括校長、大会実行委員長=片岡忠三・高知市立朝倉小学校校長)が10月27、28の両日、高知市内で開催された。大会主題は「新たな知を拓き 人間性豊かな社会を築く日本人の育成を目指す小学校教育の推進」。13に及ぶ分科会で「学校経営」や「教育課程」「指導・育成」などに関わる研究・実践報告があった他、「変革・チャレンジ・未来創造」をテーマにしたシンポジウムが行われた。

造形表現 若手教諭に自信

東京・江東区立第三大島幼稚園

 東京都江東区立第三大島幼稚園(鳥居三千代園長、園児87人)は、昨年度から取り組んだ造形表現についての研究をこのほど公開した。若手が増えてきた都内の公立園で、研究をいかに日常の保育とリンクさせ、保育者としての力を付けていくか。さらに次期幼稚園教育要領(平成30年実施)に追加される、「幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿」にもつながる実践研究を紹介する。

「模擬授業」で学び合い

学習規律の徹底図りICT機器を活用

仙台市立鶴巻小学校

 学級担任の約3分の2が経験年数10年以下で占める仙台市立鶴巻小学校(伊藤敏子校長、児童432人)では、堀田龍也・東北大学大学院教授の指導・助言の下、教師一人一人の指導力向上を目指して授業改善に取り組んでいる。学習規律の徹底を土台とし、日常的にICT機器を活用しながら教科書をベースにした学習活動を展開する。授業を考える上で、重要だったのは教師同士の学びのある「模擬授業」。ベテラン教師の具体的な手だてが若手教師に伝わるなど、OJTの学び合いの場になったという。

「指導観の共有」を組織化

道徳の授業改善へPDCA重視

静岡・伊豆の国市立大仁中学校

 文科省・県教委の研究指定を受け、静岡県伊豆の国市立大仁中学校(相馬美樹子校長、生徒375人)は、校区内の大仁小・大仁北小と連携した道徳授業を研究している。公開研究会をこのほど開き、「考え、議論する道徳」に向けた発問方法の工夫、指導観の共有化、小中連携・教育活動全体で行う組織体制の成果を発表した。

次期指導要領に関する調査を報告

全国普通科高等学校長会・札幌大会

 全国普通科高等学校長会(理事長=宮本久也・東京都立西高校統括校長)が1、2日、札幌市内で第66回総会・研究協議会を開催した。高大接続改革同様、大きな関心事の一つとなっている次期学習指導要領改訂。研究協議では、教育課程研究委員会委員長の木口邦夫・茨城県立牛久高校校長が、全国調査結果から明らかになった改訂に向けての高校現場の特色ある実践と課題について報告した。(14日付1面に一部既報)

「子どもとともにある地域」考える

全国・融合フォーラム2016in周防大島

 学校と地域の融合教育研究会(融合研、宮崎稔会長)主催の「全国・融合フォーラム2016in周防大島」は5、6の両日、山口県周防大島町で開かれた(初日は「やまぐち地域連携教育の集い」を兼ねた)。全体テーマは「子どもとともにある地域」。分科会では「地域を舞台にしたキャリア教育」「放課後プロジェクト・放課後子ども教室」「地域の文化を守り、伝える」の3テーマで先進地域の実践を学び、より良い「学社融合」の在り方を考えた。

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