高校女子ダンス部員 急増中
施設、指導者 追い付かず
東京都女子体育連盟調査
東京都女子体育連盟の調査研究グループ(布施典子・都立大江戸高校教諭、中村なおみ・東海大学教授、勢畑多恵子・都立芦花高校教諭)がまとめた高校ダンス部の活動実態調査結果から、他県に比べ東京都立高校でのダンス部員が急増していることが分かった。これまで部員が最も多かった吹奏楽部を平成23年度に抜きトップの位置を占めると、24年度は前年度比500人増と、全体では約5700人へと急増している。調査では校内での活動場所や指導者の確保などが、ダンス部員の増加に追い付かない現状が浮き彫りになった。
公正確保へ各地で手探り
いじめ調査に「第三者委員会」
いじめ問題の真相を明らかにしようと、教職員や自治体の職員以外で構成する委員会が各地に設けられてきたが、委員会の運営方法、構成員の選び方、調査内容などは大きく異なる。「第三者委員会」などと呼ばれるこうした組織には何が求められているのか。
日本教育会が札幌で全国教育大会
地域の良さや環境生かした実践報告
公益社団法人日本教育会(北原保雄会長)は9月28日、第38回全国教育大会北海道札幌大会を札幌市教育文化会館で開催した。大会主題は「21世紀を創造する日本人の育成」で副主題は「たくましく社会を生き抜く力を育む」。大会主題を踏まえて、教育管理職5人が日頃の実践内容を報告するとともに、シンポジウムや毛利衛さんによる記念講演などが行われた。
園庭に「消防車」展示 防災意識向上へ一役
地震・津波対策にシンボル
高知市 楠瀬学園一宮幼稚園
南海トラフ巨大地震の危険性が高まる中、地震や津波からの避難や防災訓練にも力を入れ、本物の消防車を園庭に設置しているのは、高知市にある(学)楠瀬学園一宮(いっく)幼稚園(楠瀬幸陽理事長、園児91人)。園児たちが大好きな絵本の主人公そっくりの、消防車の「じぷた」が子どもたちの安全・安心に一役買っている。
悩みの対処法 ロールプレイで学ぶ
さいたま市立常盤小学校
「少し相談に乗ってくれないかな?」―。さいたま市立常盤小学校(山下成明校長、児童790人)の6年1組担任の佐藤信孝教諭が演じるのは、悩みを抱えた児童役。相談する相手は、多くの児童が進学することになる同市立常盤中学校に勤務している「さわやか相談員」の杉浦小百合さんだ。同市では、いじめ問題や不登校などに対応するため、全中学校に「さわやか相談室」を設置。さわやか相談員が子どもたちの心の悩みに対し、親身になって相談に応じる体制を取っている。
先端機器「さわれる検索」を体験
筑波大学附属視覚特別支援学校
「子どもたちにとってこのマシンは、『ドラえもん』の四次元ポケットのような存在かもしれません」―。筑波大学附属視覚特別支援学校(澤田晋校長、児童・生徒200人)に9月4日、インターネット検索「Yahoo!JAPAN」を運営するヤフー(株)が新たに開発した「さわれる検索」が期間限定で設置された。雲のような形をした不思議なマシン。その最先端技術が可能にした「さわる」体験が、視覚障害を持つ児童・生徒の世界を今まで以上に広く豊かなものに変えている。
学校トイレ 明るく使いやすく
地域と連携、子どもの手で改修
NPO法人日本トイレ研究所がプロジェクト
児童・生徒や教職員、PTA、地域住民を巻き込んで学校トイレの環境改善プロジェクトを実施しているのは、NPO法人日本トイレ研究所(東京都港区)。「暗い」「臭い」という学校トイレのイメージを、児童・生徒自らの飾り付けや工夫によって払拭(ふっしょく)していく。名付けて「トイレカーペンターズ活動」を展開。また、同研究所では、低予算で学校トイレを親しみやすい場所へと変えていく改修活動や、子どもの健康を考えるトイレ教育、排便相談室などにも取り組んでおり、自治体や学校と共に子どもが気持ち良くトイレに行ける環境づくりを後押しする。