No.6172号(2018年12月10日号)4面では「管理職の独り言」を掲載

12.10

20181210-01

原則1カ月45時間 超過勤務に上限

中教審が答申素案

 文科省は6日、学校の働き方改革を検討している中央教育審議会の部会で答申素案を公表した。1カ月の超過勤務の上限を原則45時間とするガイドラインを設けることや、1年単位の変形労働時間制を導入する方針を示した。来年の国会に関連法の改正案を提出し、変形労働時間制を2021年度から実施する工程表も提示した。

「男女混合名簿」に揺れる現場

 学校内で使う児童・生徒の名簿を性別で分けない「男女混合名簿」。性別にとらわれることなく活躍できる社会の構築などを狙いに、1990年代ごろから広まり始めたが、地域差が大きい。導入が進んでいなかった地域でも、近年、導入が進む。一方で、一部では、男女混合名簿を廃止する動きがある。また、事務作業のコンピュータ化を生かして、「男女別」「混合」を併用する学校もある。

東京都中学校長会が研究大会

 東京都中学校長会(会長=小澤雅人・杉並区立阿佐ヶ谷中学校校長)は11月22日、平成30年度研究大会を都内で開催した。大会では同会研究部(部長=新村紀昭・練馬区立上石神井中学校校長)が「教育課程及び学校経営の実施・改善における課題と対応」をテーマに実施した調査の結果を発表。生徒指導部(臼倉孝弘・葛飾区立常盤中学校校長)もいじめや生徒のインターネット利用、合理的配慮の現状などについて調査結果を報告した。

子どもたちの豊かな育ちに向けて園庭・校庭の環境づくり

多様な活動充実

国際校庭園庭連合2018年日本大会 下

 11月16日から18日までの3日間、横浜市の鶴見大学・鶴見大学短期大学部などで開かれた、国際校庭園庭連合(International School Grounds Alliance<ISGA>)の2018年日本大会。「子どもと校庭・園庭、まち、そして世界から学ぶ」をテーマとして日本で初めて行われた大会の中から、今回は園庭・校庭分科会を中心に内容を紹介する。

オリ・パラ精神を教育活動に

東京・八王子市立横山第二小学校

各教科などと関連付け

 平成26年度から推進校として、オリンピック・パラリンピック教育に取り組んできた東京都八王子市立横山第二小学校(土屋栄二校長、児童289人)。29・30年度は八王子市教委の指定校として、「オリンピック・パラリンピック精神を身に付け、自ら行動できる児童をめざして~各教科等との関連付けの工夫~」をテーマに研究を進めた。11月22日に研究発表会を実施し、日常的な教育活動の中にオリンピック・パラリンピックの価値を取り入れた実践の成果を報告した。

未来をリードする人育む「カリマネ」

「総合」軸に各教科を関連付け

川崎市立川崎高等学校附属中学校

 カリキュラム・マネジメントの視点に立ち、教科等横断的な授業実践に力を入れている川崎市立川崎高等学校附属中学校(和泉田政德校長、生徒359人)。生徒育成に関わる目標「未来をリードする人」の実現に向け、総合的な学習の時間を軸に各教科等と関連付けながら学習活動をスパイラルに展開している。一人1台のタブレット端末など、ICT機器に関して充実した環境にある。デジタル作品などの学習履歴を生かした評価の工夫にも取り組んでいる。

高校の難聴生徒に通級指導

全国に先駆け本年度から

山梨県立ろう学校

 学校教育法施行規則の改正で本年度から可能になった、高校での通級指導。山梨県立ろう学校(相沢季里校長、幼児・児童・生徒30人)では、全国の聴覚特別支援学校に先駆けて、高校での難聴生徒への通級による指導をスタートした。中学までの通級指導を継続できるだけでなく、専門性の高い教員が出向くことで高校での合理的配慮が広がるなどの成果が注目されている。

夢は箱根駅伝出場! 神奈川県の児童養護施設

 事情により親、保護者と一緒に暮らせなくなった小・中学生、高校生が生活する児童養護施設で、ランニングを通して、施設外のさまざまな人と関わり、自尊感情を育もうという活動が続いている。子どもたちは毎晩のトレーニングに励み、寄付を募って寄せられた高性能シューズを履いて大会にも出場する。先月下旬には、大会ボランティアとして選手を激励するなどした。活動を通し不登校の解消にもつながった。

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