No.6056号(2016年05月16日号)3面では「「景観」を学習素材に」を掲載

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「景観」を学習素材に

国交省主導で各地に広がり

 海外からの観光客が急増するようになる中、景観の保全に関する学習が学校現場で広まりつつある。平成16年施行の「景観法」を背景に、国交省は「景観まちづくり教育」と名付けて、指針を示している。総合的な学習の時間などで、地域社会への理解を深めるとともに、景観を保全するために個人、民間が所有する建物の形や色を一定の考え方に合わせなければならないなど、公共についての学習につなげていく。

地域と歩む子育て支援

幼保連携型認定こども園こどもむら(埼玉・久喜市)

 幼保連携型認定こども園では必須の取り組みとなる「地域子育て支援」。埼玉県久喜市の(学)柿沼学園幼保連携型認定こども園こどもむら(園児313人、岡安砂智子園長)では、子育て支援や、園の取り組みを通した「子ども中心のまちづくり」を目指して奮闘中だ。地域で暮らす「全ての子どもたち」の豊かな育ちを支える施設を目指す、同園の取り組みを紹介する。

外国語活動 中学年用絵本教材を作成

文科省

 次期学習指導要領を見据え、文科省は3、4年生向けの外国語活動用の絵本教材(画像や音声などを収録したデジタル教材を含む)を作成し、4月中旬、文科省研究開発学校や英語教育強化地域拠点事業校などに配布(各自治体はデジタル教材のみ)した。活動事例(解説付き)は、今後、文科省のホームページ上にアップする。何度も同じ言い回しを聞いたり話したりしながら、英語に慣れ親しめるのが特徴だ。学校現場の反応を交え、新教材について紹介する。

当番・係活動で生徒をつなぐ

小池・前山梨県身延町立中富中教諭の学級経営

 生徒が一日の大半を過ごす「学級」。昨年度、山梨県身延町立中富中学校に勤務していた小池あゆみ教諭(現在は富士吉田市立明見中学校勤務)は、当番活動と係活動の工夫で、生徒の良さを見いだし、生徒同士をつなぎ、生徒の主体的な活動を支援する学級経営を研究した。互いに声を掛け合うなど、生徒同士の関係づくりに効果があった。

大学・高校での学習実態は

 高大接続システム改革によって、高校教育、大学教育の改善が求められている。学ぶ時間量や指導方法を含めた学びの質、高大の円滑な接続のために高校での学習評価も課題になっている。国立教育政策研究所がまとめた「大学生の学習実態に関する調査研究」中間報告(平成28年3月)、文科省が公表した「平成27年度公立高等学校における教育課程の編成・実施状況調査」(28年3月)から、その実態を見ると―。

福祉の魅力を発信

明成高校介護福祉科(仙台市)

 きつい、汚い、給料が安い―。「3K」と呼ばれるそんな介護福祉現場のイメージを変え、その魅力を積極的に社会に発信していこうと私立明成高校(仙台市青葉区、佐々木稲生校長、生徒1056人)介護福祉科が昨年度「福祉の魅力発信プロジェクト」を立ち上げた。3月には、福祉分野への進学・就職を目指す在校生と卒業生、さらに教職員とが一堂に会して福祉の未来について考える「ケア研究会」を開き、相互に学び合い、交流を深めた。

「数理探究」から「理数探究」へ

名称変更案 意味と既存科目との整合性で

高校 数学・理科特別チーム

 高校の数学・理科にわたる探究的科目の在り方に関する特別チームでこのほど、審議する新科目の名称を「数理探究」から「理数探究」とする案が出された。同時に指導の視点や評価の観点、科目の位置付けなどの案も出され、審議が大詰めを迎えている。

平成28年 春の叙勲・褒章受章者(敬称略)

感謝を込めた手料理振る舞う

群馬・千代田町立東小学校「東小レストラン」

 群馬県千代田町立東小学校(都筑英和校長、児童211人)の児童は6年生になると、それまでの小学校生活でお世話になってきた地域住民などに料理を振る舞う催しに向けた準備を始める。感謝の気持ちを伝えるとともに3年生のころから取り組んできた農業体験などの一連の食育の集大成でもある。同小学校では、この催しを「東小レストラン」と呼ぶ。昨年度は午前の授業を全て総合的な学習の時間に差し替え2月18日に開いた。

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