No.6057号(2016年05月23日号)3面では「現場の本音」を掲載

05.23

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「女性の起業」など促す

合意受け予算要求へ

G7教育大臣会合

文科省

 日本、北米、欧州の7カ国と国際機関の代表が教育政策について話し合うG7教育大臣会合が14、15の両日、岡山県倉敷市で開かれ、初等中等教育段階の理工系分野に関するキャリア教育を通し、「女性の起業を促す」などとした合意文書をまとめた。文科省は合意を受け、まずは平成29年度予算概算要求に反映させる方針。合意文書は「教員や校長の国外における経験、仕事、学びを積極的に推進する」なども掲げた。(3面に詳報、14面に関連記事)

教員の地位向上等で連携へ

G7教育大臣会合

 岡山県倉敷市を会場として、2000年に続き2回目の日本開催となった日米欧の教育大臣会合。15日にまとまった合意文書では、女性の活躍、教員・児童・生徒の国際交流、教員の地位向上などを掲げた。日本は今後の教育政策づくりの指針とするとともに、予算確保に弾みをつけたい考えだ。(1、14面参照)

日本保育学会が第69回大会開く

 保育界にとって戦後最大の改革となった子ども・子育て支援新制度開始から1年。節目の年に、日本保育学会(会長=汐見稔幸・白梅学園大学学長)は7、8日、第69回大会を東京都小金井市の東京学芸大学で開催した(一部5月16日付で既報)。

前校長をモチーフにポケット絵本作成

横山 悦子・千葉県我孫子市立湖北台西小学校教頭

 千葉県我孫子市立湖北台西小学校の横山悦子教頭が作成したポケット絵本。昨年度末で退職した篠原千鶴・前校長がモチーフになっている。子どもたちへの無償の愛にまつわるエピソードなど、横山教頭が自ら絵や文にして表現。「全ては子どもたちのために」―。気付けば、教職員全体が同じ思いでまい進できるような集団になっていたという。今の学校教育に欠かせないエキスがたくさん詰まっている。管理職を目指す教師にも参考になりそうな1冊だ。

当たり前のことから見つけた疑問に挑戦

県の理科研究展覧会で8年連続最優秀賞

栃木・芳賀町立芳賀中

 県内の小・中学校が独自の理科研究の成果を発表する、県教委主催の栃木県理科研究展覧会・発表会。芳賀町立芳賀中学校(岩渕徹校長、生徒452人)は8年連続で最優秀賞を受賞している。新聞社主催の日本学生科学賞でも入選1等を獲得。これらの功績から、本年度は文科省の科学技術分野における創意工夫育成功労学校賞を受賞した。

細目の検討へ 大学入学希望者学力評価テスト

マークシート式の問題イメージ例(たたき台)示す

 高大接続システム改革会議「最終報告」を受け、平成29年度初頭に公表予定の「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)の「実施方針」などを検討する推進体制が整いつつある。文科省改革推進本部・高大接続改革チーム(リーダー=安西祐一郎・文科省顧問)の下に、四つの検討体制を組織した。その一つ、「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)検討・準備グループでは、対象教科・科目の出題内容と範囲、記述式・英語の実施方法と実施時期、成績表示、プレテストの実施内容、正式実施までのスケジュール、名称などについて、今後、幅広く検討していく。その一方で、思考力・判断力・表現力などを新テストとしてどう問うのか、高校関係者の関心も高まっている。「最終報告」をまとめる過程での議論などをあらためて整理すると―。

主権者教育プログラムを開発

経済など7テーマ

多様な教科での活用想定

矢尾板・淑徳大学准教授

 選挙権年齢が18歳以上に引き下げられたことを受けて、高校における主権者教育の重要性がますます高まってきている。淑徳大学コミュニティ政策学部の矢尾板俊平准教授がこのほど、高校現場で活用できる主権者教育プログラムを開発し、HP上に公開した。法施行後初の国政選挙となる夏の参議院議員選挙に向け、各校で積極的に活用してほしいと呼び掛けている。

他人の孫を育てよう!

千葉・柏市「地縁のたまご」事業

 孫が小学校に通うような世代の住民を中心に、地域のボランティア団体を橋渡しして学校教育も地域社会も活性化させよう―。そんな事業が千葉県柏市で始まり、注目を集めている。児童館と隣り合う公共施設を拠点に、「他人の孫」を育てる意味を込めた「地縁のたまご(他孫)」という名の事業を展開。各地の自治体関係者が頻繁に視察する他、海外からも訪問があるという。

クラシック音楽、楽しみ教える

山下哲さん(昭和音楽大学短期大学部教授)とLFJを訪ね

 敷居が高いと敬遠されがちなクラシック音楽。教える立場の教員でも指導に苦手意識を持つ人も多いようだ。楽しみ方は? 指導のコツは? 昭和音楽大学短期大学部教授の山下哲さんと、東京国際フォーラム(東京都)で3~5日に開かれたクラシック音楽の祭典「ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン」(LFJ)を訪ねた。

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