No.6035号(2015年11月23日号)5面では「副校長・教頭 奮闘記」を掲載

11.23

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高校でも通級指導

29年度実施目指す

文科省

 軽度の障害があり、通常学級に在籍する子どもを別の教育課程で教える「通級指導」について、文科省が高校でも制度化するための検討を始めた。特別支援教育を必要とする子どもは毎年増えており、高校への導入を求める声が高まっていた。同省は来年にも関係法令を改正し、平成29年度からの実施を目指す。

過疎地の教育水準確保に期待

動き出した高校の遠隔教育

 全日制や定時制の高校で遠隔授業が認められるようになったことを受け、本年度から文科省の指定を受けた5県が導入に向けた取り組みを進めている。小規模化が進む過疎地域で、教育水準を保つための効果的な手段になると期待が寄せられる。今月9日、関係者による「遠隔教育サミット」が高知市で開かれた。授業や評価の在り方など、今後の実践の蓄積が求められている。

全国連合小学校長会研究協議会山口大会 下

 前回に続き、10月22、23の両日に開かれた第67回全国連合小学校長会研究協議会山口大会の内容を紹介する。

保育の質向上目指して

全保協 山口市で全国大会開催

 (社福)全国社会福祉協議会・全国保育協議会(全保協・万田康会長)は、第59回全国保育研究大会を11~13日に山口市で開催した。大会主題は「すべての人が子どもと子育てに関わりをもつ社会の実現をめざして」。保育の質向上、子ども・子育て支援新制度や、社会福祉法人制度改革、民営化した公立園での保育の質を維持する取り組みなどをテーマにした分科会が開催され、約1400人の参加者が学びを深めた。各団体が主催する保育研究大会として、年間最大規模の同大会から、分科会の様子を中心に紹介する。

裁判を題材に模擬授業

導入で知識、終末に判断力

千葉・習志野市立谷津小学校の6年社会科

 指導が難しいといわれる6年社会の単元「わたしたちのくらしと日本国憲法」。千葉県習志野市立谷津小学校(米満裕校長、児童920人)が10月22日に行った公開研究会で、若手教師の小磯友佑教諭と元筑波大学附属小学校副校長の長谷川康男・明治学院大学准教授が「裁判」を題材に模擬授業を披露した。どのように授業を展開すればよいのかなどを提案。参観者から「授業の導入で知識を押さえ、単元の終末で『判断力』を育む流れがよく分かった」などの声があったという。

フローチャートを作りプログラミング

惑星探査機に見立てた教材動かそう

どの学校でも行える授業研究

相模原市立清新中・技術科の須藤教諭

 本年度から順次全中学校にレゴ社のプログラミング教材「マインドストーム」を導入する相模原市教委。これを受け、同市立清新中学校(渋谷国治校長、生徒800人)の技術科、須藤雄紀教諭はどの学校でも活用できるマインドストームを使ったプログラミング授業を研究している。26日に同校で開かれる市内の教職員を対象とした研修会でその成果を発表する。

新科目のモデル・神戸大学附属中等教育学校が実践研究

 次期学習指導要領で新科目「地理総合」「歴史総合」(いずれも仮称)の設置が検討されている高校の地理歴史科。平成25年度から文科省の研究開発学校に指定されている神戸大学附属中等教育学校(船寄俊雄校長、生徒980人)が11月2日、第2回運営指導委員会を開き、中等教育学校4年生(高校1年生に相当)対象の「地理基礎」「歴史基礎」(各2単位必修)の授業を公開した。グローバル人材の育成に向けた新科目の学習内容と方法、評価の在り方における一つのモデルとして、同校の研究実践を紹介する。

親子の意思疎通深め「思春期の嵐」乗り越え

栃木・市貝町立市貝中学校PTA

 栃木県市貝(いちかい)町立市貝中学校PTAが3年前から親子の話し合いを深めるとともに親同士で情報を交わす場を設け、「I(アイ)ミーティング」と呼んで活動を続けている。3世代同居世帯から核家族世帯へと移り、情報機器の普及が進む中、生徒の生活習慣を維持することを目指す。思春期を迎えた子どもとの関係に戸惑う保護者も、この試みを通して、自分を振り返り、家庭教育について考え直す機会になっているという。

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