No.6052号(2016年04月11日号)14面では「初めての万年筆選び」を掲載

04.11

20160411_00

義務教育学校22校誕生

8校で学習内容前倒し

文科省調査

 教育再生実行会議による学制改革論議を経て新たな学校種として創設された「義務教育学校」が今年4月に開校し、15の市区町で22校できたことが文科省の調べで分かった。22校のうち8校が中学校段階の学習内容を小学校段階に移行させるとしている。今年2月の調査時点で、来年度以降の開校予定を含めると58の市区町村が義務教育学校を設置すると回答した。

中学、変わる英語授業

全学年で言語活動増える

文科省調査

 中学校の英語の授業が変化の兆しを見せている。文科省が4日に結果を発表した英語教育に関する調査で、教員が授業を英語で行う割合や生徒に発表や議論をさせる活動が増えたことが分かった。高校から始まった英語教育改革が中学校にも浸透している様子が鮮明になった。

地域挙げキャリア教育 ふるさとに愛着と誇り

 子どもたちが社会で自立的に生きるための基盤を育てることを目指し、学ぶことと働くこと・生きることをつなぐ「キャリア教育」。現在、これを地域ぐるみで実施することで子どもたちの勤労観や社会性と共に、生まれ育った土地への愛着や誇りを育成し、活性化に結び付ける取り組みに発展している。今回は、そうした活動を実践する秋田県大館市教委と長野県佐久市の岩村田本町商店街振興組合の事例を紹介する。

保育環境の在り方を問う

日本学術会議と東大・発達保育実践政策学センターがフォーラム

 日本学術会議は3月27日、東京大学大学院教育学研究科附属発達保育実践政策学センターと共催でフォーラム「乳児を科学的に観る・発達保育実践政策学の始動」を開催。乳幼児を取り巻く保育環境と保育政策の現状、今後の在り方に関して、発達基礎科学と保育実践両方の立場から掘り下げて再考した。第1部のテーマは「保育環境のあり方を問い直す」。4人の話題提供者が保育環境づくりについて、エビデンス(根拠・証拠)を基にした実践や研究の成果について発表した。

英語で教科指導 イマージョン教育を実施

外国人教師が学級担任

LCA国際小学校(相模原市)

 グローバル化に向けた英語教育改革の一環として小学校英語に注目が集まる中、特色ある教育活動を行っている小学校がある。相模原市緑区にあるLCA国際小学校(西村昭比古校長、児童221人)だ。同校は株式会社立の私立小学校で、教科指導を英語で行うイマージョン教育を導入。給食や掃除の時間など、クラス担任の外国人教師が指導するため、学校生活の多くが英語で行われている。目標に掲げるのは、卒業までに英検2級以上の英語力を習得すること。昨年度、帰国生ではない6年生の児童が英検1級を取得するなど着実に成果を上げている。

ボールを持たないときの動きが鍵

球技が苦手な生徒に戦術学習

茨城・日立市立台原中の体育

 バスケットボールが苦手な生徒は、なぜ苦手なのか―。こうした観点から、茨城県日立市立台原中学校の森山剛俊教諭は、「Off the ball movement(ボールを持たないときの動き)」に注目した体育の授業を実践した。生徒の意欲的な参加と、個人技能の向上などの成果があった。

「短文記述式問題」は32年度スタート

三位一体の改革へ

「高大接続システム改革会議」最終報告 上

大学入学者選抜改革

 高校教育、大学教育、大学入試の三位一体改革を目指してきた「高大接続システム改革会議」(座長=安西祐一郎・(独)日本学術振興会理事長、文部科学省顧問)がまとめた「最終報告」(3月31日)を受け、それぞれの新テストの検討が始まる。平成31年度には「高等学校基礎学力テスト」(仮称)を試行実施、32年度には「大学入学希望者学力評価テスト」(仮称)を実施、と中間まとめ段階から示されている導入スケジュールに変更はない。高校教育の新学習指導要領は中央教育審議会答申、新学習指導要領の告示を経て、34年度から学年進行により実施する予定だ。今後本格化する高校教育、大学教育、大学入試の三つの改革について3回にわたって取り上げる。今回は「大学入学者選抜改革」。

大学生と「コラボゼミ」

高崎市立高崎経済大学附属高校

 高崎市立高崎経済大学附属高校(森泉孝行校長)が3月末、オナークラスの1~3年生がさまざまな機関と連携して取り組んできたプログラムの体験活動成果発表会を開催した。中でも、スーパーグローバルハイスクール(SGH)事業2年目を迎える同校が高崎経済大学と連携して取り組む「コラボゼミ」はその中心的取り組みで、生徒の学ぶ姿勢や学力に大きな変化を与えている。

社会に変化もたらす女性に

4年後100周年 ガールスカウト日本連盟

 大正9年に英国から伝わってきたガールスカウト活動が2020年に日本で100周年を迎える。その節目を前に、ガールスカウト日本連盟は女性が社会に変化をもたらす行動を起こす力を身に付けられるように、「プロジェクトマネージメント」と呼ぶ手法について学ぶ合宿を開いた。中学校3年生から高校生世代が対象。専門家の協力を得ることや資金確保、情報発信などについて、全国の仲間と共に学び合った。

初めての万年筆選び

使い込んで育てる魅力

 真っ白い紙の上を、滑らせるようにペン先を走らせて文字を書く―。なめらかな書き味と見た目の美しさが魅力の万年筆。教員は子どもや保護者に手書きで文章を書く機会も多い。新年度を機に、万年筆を始めてみてはどうだろう。

関連記事

日本教育新聞電子版 クレジットカード決済でのお支払い 記事検索データベース 住所変更のお申し込み

ページ上部へ戻る