No.6075号(2016年10月17日号)2面では「いじめ対策 情報共有怠れば「懲戒」も」を掲載

10.17

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PTAが「子ども食堂」

寄付金募り昼食を提供

沖縄の小学校

 子どもの貧困問題が全国と比べてより深刻な沖縄県で、小学校のPTAが運営母体の「子ども食堂」が本年度、本格的に始まった。毎週土曜日の昼食を中心に、主に就学前の子どもから小・中学生までの子どもたちが調理に臨み、無料で食事を済ませることができる。さまざまな境遇にある子どもたちの育ちを支えるとともに、教職員が学習指導に多くの力を振り向けられるようにする狙いもある。

実り多い保幼小連携へ

 幼児期の教育と小学校教育を円滑に接続するため、保幼小連携に取り組む重要性が訴えられ続けている。一方、東京大学の発達保育実践政策学センターが実施した大規模調査によると、保幼小連携に積極的に取り組んでいる自治体は50%程度にとどまるなど、公私立や学校園の間の調整が難しいことなどを理由に連携に積極的ではない自治体もまだある。次期学習指導要領に向けたこれまでの審議まとめで保幼小連携のさらなる充実が盛り込まれる中、積極的に取り組む自治体や学校園の実践から、より良い連携の在り方を考える。

「独創教育」の精神を今に

旧校時代に「扇形朝会」「鐘なし日」「相談学習」…

広島・東広島市立西条小

 「西条独創教育」の実際をこの目で見ようと、全国から毎年2千人が詰め掛けた旧西条小学校(西条尋常高等小学校)。この名を受け継いだ広島県東広島市立西条小学校(中嶋崇弘校長、児童1068人)は、昨年度から、かつての教育の継承と発展を軸に教育全体を見詰め直し、児童が自ら考え、チャレンジ精神を持って活動する学校づくりを目指している。合言葉は『「独創スピリッツ」の発揮~「優劣のかなたの学び」に出会える学校~』だ。

こども園教育・保育要領改訂 審議のまとめ

在園時間や3歳児移行など特有の配慮事項を充実

内閣府

 内閣府子ども・子育て本部は5日、幼保連携型認定こども園教育・保育要領改訂の検討委員会を開き、審議をまとめた。平成27年開始の子ども・子育て支援新制度の影響で増えた認定こども園特有の事項を充実させる方針。

体力向上や運動習慣化に重点

全校一斉 業間体育で「1分間走」

千葉・八千代市立八千代台東小学校

 「やった、できたよ!」―。そんな子どもたちの歓声が、教室だけでなく校庭や体育館からも聞こえてくる千葉県八千代市立八千代台東小学校(宍倉博之校長、児童607人)。業間体育では全校一斉の「1分間走」に取り組むなど、体力向上や運動の習慣化に重点を置く。毎年全校で実施している体力テスト(「握力」や「反復横跳び」などの8項目)で成果が見られ、昨年度は女子の体力向上に大きな伸びが見られたという。

限られた食材で被災者を笑顔に

震災を想定し野外炊事

東京学芸大附属世田谷中・家庭科

 国立オリンピック記念青少年総合センター・野外活動広場で先月末、東京学芸大学附属世田谷中学校の3年生らが震災を想定した野外炊事活動を行った。東日本大震災の被災経験から始めた総合的な学習の時間での活動。限られた食材で被災者を笑顔にする料理を研究し、調理する。

中高の異学年混合で探究活動

東京電機大学中学校・高校

 東京電機大学中学校・高校(大久保靖校長、生徒1241人、東京都小金井市)が本年度から、異学年の生徒がゼミ形式で探究活動に取り組む「TDU4D―Lab(以下、ラボ)」を開始した。9月の文化祭では、約半年間の活動成果をポスターにまとめ、高校生が来場者の前でプレゼンテーションを披露。年度末には、中学3年生が1年間の成果を校内で発表する予定だ。

マラソン大会運営に一役

会員、生徒のボランティア募り

福井・南越前町立南条中学校PTA

 東京オリンピック・パラリンピックを控え、スポーツの大会を支えるボランティアに関心が高まる中、福井県南越前町では、町立南条中学校のPTAの呼び掛けで中学生やその保護者が、町内を会場に早朝開催を特徴とするマラソン大会に運営ボランティアとして一昨年度から参加している。今夏の大会では同校の生徒の半数近くがボランティアか選手として参加。保護者も参加した。PTAの活性化とともに中学生の心の育成などを狙った。

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