No.6148号(2018年06月04日号)8面では「生徒指導 私の経験」を掲載

06.04

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教員採用選考の動向 小学校 実技緩和、受験者呼び込む

 今年実施する教員採用選考で、小学校の実技試験を軽減する傾向が目立つ。日本教育新聞の集計で、9県市の教育委員会が体育や音楽の試験を減らすことが分かった。教員の大量退職などを背景に、多くの受験者を呼び込む狙いがある。

学テ・英語 試行問題を公表「話す力」は録音で

文科省

 来年度の全国学力・学習状況調査で中学校3年生を対象として英語の力を調べるに先立って、文科省が試行調査問題を公表した。試行調査で「話す力」は、コンピュータにヘッドホンとマイクが一体となった機器をつなぎ、USBメモリーに録音する方式で調べた。時計の絵を見て英語で何時か答える設問や、15秒間で自分の学校を紹介するなどの設問があった。

大学入試「主体性」をどう評価?

電子版ポートフォリオ、研究進む

 高校時代の経験、学習内容を生徒自身がコンピュータ上に残した記録に基づき、大学受験で「主体性」を評価―。英語の「話す力」を問うなどの新しい大学入試制度は現在の高校1年生から対象になることは広く知られつつあるが、併せて、受験生の「主体性」などを評価する方式が導入される。そのために全国の高校と大学を交えた実証研究が本格化している。柱となる「JAPAN eポートフォリオ」とは。(1面参照)

幼児期の特別支援教育充実へ 公私・部局超えつながる

日本保育学会第71回大会から 下

 5月12、13の両日、「保育の新時代へ」をテーマに仙台市の宮城学院女子大学で開催された(社)日本保育学会第71回大会。今回は、多彩なテーマで開催された自主シンポジウムの中から、「幼児教育の質を高めるための基礎自治体の取組―特別支援教育で、公私・部局の違いを超えてつながろう」をテーマに工藤ゆかり・北翔大学講師、加藤貴子・札幌市立あつべつきた幼稚園園長らのグループが発表した、札幌市の取り組みを紹介する。

資質・能力伸ばす「深い学び」実現へ

吉新・川崎市立川崎小学校校長が「新・教師の秘伝」作成

 新しく生まれ変わった「新・教師の秘伝」(A4判、80ページ)。川崎市立川崎小学校(吉新一之校長、児童669人)の吉新校長が自らの教員時代を振り返り、学校全体の教育力を向上させるために作成したものだ。今後、学校教育では「主体的・対話的で深い学び」を通して子どもたちの資質・能力の育成が求められる。その学びの実現に向け、同校が力を入れて取り組んできた多様な考えを生み出す「対話」(話し合い)などの内容をまとめ直した。初任者や若手教師を育成するツールにもなっているという。

学習指導要領 移行期の現場は(理科)

山谷 安雄 全国中学校理科教育研究会会長(東京都練馬区立練馬東中学校校長)

 中学校の学習指導要領の今回の改訂で、理科は生物分野で単元の大きな入れ替えが行われ、目標でも理科の見方・考え方を“働かせ”、科学的に探究するために必要な資質・能力の育成を目指すとされた。全国中学校理科教育研究会の山谷安雄会長(東京都練馬区立練馬東中学校校長)は、身に付けた知識をいかに結び付けるか、その学び方を育てることが重要だと語る。

1年生対象に「探究ゼミ」スタート

千葉県立浦安高校

 千葉県立浦安高校(若菜秀彦校長、生徒713人)は大学教育関係者や地域の専門家など校外の教育力を得て、1年生を対象にした「探究ゼミ~プロジェクトスタディ~」を21日からスタートする。10の講座をゼミナールとして開設するもので、先月中旬には、ゼミ選びのためのワークショップ形式のオープニングガイダンスも開催した。新学習指導要領の「総合的な探究の時間」を先取りするとともに、同校の課題でもある「主体性」のある学びの実現を目指す。

大学入試改革授業案 スピーキングが4技能の向上を加速

英語

西山 哲郎 東大寺学園中学・高校教諭

創造的な思考を養う
 今年2月に提示された新しいセンター試験のプレテストに目を通し、驚いたのは発音・アクセント問題、4択や整序といった文法問題が姿を消し、筆記(読解)試験とリスニング試験ともに具体的な場面を想定し「英語の運用能力」を測定するという作成者側の意識が強く感じられたことである。

「親学」支援を15年継続

名古屋市教委

 子どもと共に成長する楽しさについて学ぼう―。こんな考え方を基に名古屋市教委が独自の「親学」を支援するようになって15年。小・中学校のPTA活動と歩調を合わせ、保護者それぞれが自分の子育てについて考える場を設けたり、わが子と一緒に過ごせるよう後押ししたりしてきた。市外の自治体議員からも関心を集めている。

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