No.5916号(2013年04月01日号)

04.01

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16都府県市で土曜授業

大阪市など 新たに6自治体

本社調べ

 新年度、都道府県と政令市の少なくとも16都府県市が小・中学校で土曜授業を実施することが日本教育新聞社の集計で分かった。文部科学省が土曜日の活用法の検討に入ったことを踏まえ、今後、実施体制の検討を始める自治体もあった。

道徳の教科化をめぐって

 いじめ問題について議論してきた教育再生実行会議が「道徳の教科化」を提言した。文部科学省はこの提言を受けて有識者会議を設置、年内に一定の結論を出す予定だ(1面参照)。これから道徳教育はどうあるべきなのか。有識者会議の一員に選ばれた押谷由夫・昭和女子大学大学院教授と、大津市の「いじめに関する第三者調査委員会」で委員を務めた西林幸三郎・大阪芸術大学教授に話を聞くとともに、最近の実践手法を取材した。

全国連合小学校長会 研究紀要 上

 全国連合小学校長会(露木昌仙会長)はこのほど平成24年度研究紀要を作成した。同会対策部と調査研究部の各委員会が実施したアンケート調査の結果などをまとめており、小学校教育の現状と課題が見える内容だ。調査対象は全国の公立小学校の約4%に当たる830校弱で、昨年7月から8月にかけて実施した。設問の多くは選択肢から、複数の回答を選ぶ形式。今回と次回の2回にわたり紹介する。

「さざ波作戦」で気持ちを言葉に

伝え合う力、幼児期から 下

大津市立長等幼稚園

 言語力の育成をテーマに、国の研究指定を受けた幼稚園が出した答えは、いつもの「遊び」の充実だった。子どもが心から、「やりたい!」という気持ちが育たなければ、言葉のやりとりも生まれてこない。そこで、日常の「遊び」の充実のため、子どもの心の動きを、ユーモラスに琵琶湖の「さざ波」に模して捉え、それに応じた関わり方を工夫した大津市立長等幼稚園。保育者同士のコミュニケーションも、円滑にするため、園内研修を工夫している。

外国語活動 1~4年生向けに独自テキスト

埼玉・久喜市立本町小学校

 「Fun!Fun!English!」―。学校独自に作成した小学校1~4年生用の外国語活動テキスト(A4判、1~4年生の合冊40ページ)で、埼玉県久喜市立本町小学校(堀井昭雅校長、児童372人)の全教員が意見を出し合い、「英語が好きな子を育て、中学校に橋渡ししたい」という思いなどを込めて作った一冊だ。平成24年度末、試験的に同テキストを使った授業を行い、不十分なところには修正を加えた。研修主任で外国語活動主任を兼ねる矢板仙子教諭は「何度も同じ語彙(ごい)や表現に慣れ親しみ、高学年の指導へとつなぐ教材にしたい」と期待を寄せる。

現代的なリズムのダンス

仲間と簡単な動き組み合わせ

東京・港区立御成門中の岡本教諭

 学習指導要領が改訂され平成24年度から、中学校体育でダンスの授業が男女とも必修化された。その中で、多くの学校が選択しているのが「現代的なリズムのダンス」。生徒の人気は高い一方、教員の中には「指導方法が分からない」など悩みを抱える人も多い。そんな中、東京都港区立御成門中学校(細谷美明校長、生徒243人)では、プロダンサーの経験を持つ教員が「教員が踊れなくても教えられる現代的なリズムのダンスの授業」を実践している。

米国で見た「英語教育」の現場

若手の派遣事業参加教員に聞く

 新学習指導要領に対応した英語教育の充実と英語教員の資質向上、日米交流の強化を目的として平成23年度から文部科学省が実施している「日本人若手英語教員米国派遣事業」24年度参加教員がこのほど帰国した。4月、1年生から始まる新学習指導要領全面実施に当たり、米国で学び、考えたこれからの英語教育について2人の教員から話を聞いた。

車椅子の模型作り バリアフリー学ぶ

兵庫の親子が普及活動

 車椅子の模型と人形を作ってバリアフリー社会について学ぼう。そんな試みが各地に広まりつつある。兵庫県内の特別支援学校に通う子を育てる矢野未友木さんが始めたもので、交流の輪は全国に広がりつつある。段ボール紙を主な材料に、ポスターカラーなどで色を塗れば1時間ほどで完成。小学生から教員を志す大学生まで、時に矢野さん親子の経験談に耳を傾けつつ、車椅子を身近に感じる機会となっている。

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