
裁量拡大、深い学び実現 学習指導要領 改訂作業は今
今夏の取りまとめを目指す中央教育審議会で、次期学習指導要領に向けた議論が大詰めを迎えている。学校の裁量拡大や深い学びの実現のため、教育課程の根本に踏み込んだ議論が続く。注目されるワーキンググループの審議経過をまとめた。
加害教員は懲戒免職、明確化 文科省 性暴力防止指針改訂へ意見募集
文科省は16日、児童・生徒に対する性暴力防止に向けた基本指針の改訂案を公表した。加害教員は懲戒免職することを明確化する。4月15日午後5時までパブリックコメントで意見を募る。
特別支援学校の教員、採用10年以内に小中高経験を 文科省案了承
文科省は13日、特別支援学校の教員について、原則として採用10年以内に小・中、高校での勤務を経験させるとする方針案を示した。若手教員の教科指導力や学級経営力の向上を図るとともに、小・中、高校での特別支援教育の充実につなげる狙いがある。管理職選考の際に人事交流の経験を考慮することも求める。
学びの多様化学校拡充求める声多く 全日本中学校長会調査研究報告書(上)
全日本中学校長会(青海正会長)はこのほど令和7年度調査研究報告書をまとめた。教育研究部(柳澤忠男部長)は、教育課程の編成・実施や「主体的・対話的で深い学び」などを、生徒指導部(石井秀生部長)は部活動や特別支援教育、健全育成の現状と課題などを調査している。対象は47都道府県の公立中学校で、それぞれ1割を抽出した。今回は教育研究部、次回は生徒指導部の結果を紹介する。同報告書は関係者向けの内部資料という位置付けで一般には公開していない。教育研究部の調査は昨年10月に行い、737校が回答した。
多様な遊び生まれ、思い伝え合う 「やりたい」いっぱいへ園庭改造
東京・江東区立なでしこ幼稚園 (下)
「『やりたい』がいっぱいの園庭環境」を目指して研究を実施し、「好きなことを見付け、思い切り楽しむ」「仲間と共に好きを深めていく」ことを大切にしながら、心を揺れ動かして遊べるような園庭環境づくりを進めた東京都江東区立なでしこ幼稚園(松岡克恵園長、園児96人)。取り組みは「子どもたちのアイデア」「保育者の思い、願い」を反映したもので、少しずつ豊かな園庭に変化していった。
引き出せ子どもの主体性 自己決定・責任果たす態度育成
東京・墨田区立第三吾嬬小が意識改革
「学習時間」―。教師の指導観を変えようと、授業をそう呼ぶ東京都墨田区立第三吾嬬小学校(川中子登志雄校長、児童542人)。教師主導の一斉指導を減らし、「子ども主体の学び」に転換するためだ。重点に置くのは、児童が協働しながら課題解決を図ること。「学習改革」や「家庭学習の改革」などを手掛けた同校が目指すのは、次期学習指導要領も見据えた「子どもが『主語』になる学校」の実現だ。
通学路の危険回避 3段階で探究
2年社会・地理的分野「三津浜安全プロジェクト(下)
高岡遼介・松山市立城西中学校教諭
2年社会科の単元「三津浜安全プロジェクト」(地理的分野)。高岡遼介・松山市立城西中学校教諭が実践した取り組みだ。今回はその内容に加え、単元開発を協働で行った井上昌善・愛媛大学准教授のコメントと併せて紹介する。
地域と連携し自尊感情を育む 課題解決に向けてコミュニティ校に
栃木県立真岡工業高校
栃木県立真岡工業高校(井上昌幸校長、生徒412人)はコミュニティ・スクールとして地域社会との連携に努めて教育活動を充実させるとともに、地域社会への貢献を目指している。本年度は真岡市(栃木県)の複合交流拠点施設、ホンダ関連の複合施設とそれぞれ協定を締結。生徒による出前講座や演奏会、プロレーサーからオートバイの運転技術を教わる交通安全教室などが実現している。
(本紙特別記者・渡邉康一=社会教育士)
宮城県の高校 防災教育に力注ぎ10年 大学・研究機関と連携
宮城県多賀城高校(大宮司昭倫校長、生徒840人)の災害科学科は本年度で設置から10年目を迎えた。設置2年後にスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受け、大学や研究機関と連携した専門的な取り組みを続ける。東日本大震災の発生当時、現在の生徒はまだ幼い子どもだった。被災の記憶はなくても、防災の授業や活動に大変な意欲を見せているという。
共生社会の担い手育成に向けて 多様性を理解し尊重
国立特別支援教育総合研究所セミナーから
研究活動などの成果普及、特別支援教育に関する理解啓発、教育関係者や関係機関との情報共有を図るため、国立特別支援教育総合研究所(中村信一理事長、特総研)は2月28日、東京都内で本年度のセミナーを実施した。テーマは「共生社会の形成に向けた特別支援教育の展開」。本年度は第5期中期計画期間の最終年度であり、四つの重点課題研究と一つの障害種別特定研究の成果を報告した。




















