No.6177号(2019年01月28日号)19面では「人づくり国づくり」を掲載

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20190128-01

高校に観点別評価導入 知識偏重の授業から脱却へ

中教審部会決定

 中央教育審議会の教育課程部会は21日、新学習指導要領の下での学習評価の方法を最終決定した。小・中学校と同様に高校にも観点別評価を導入する。思考力や主体性に関する観点を取り入れることで、知識に偏重した授業を見直す狙いがある。今後、高校教員の授業設計の能力が問われることになる。

卒業式 小学生「はかま」着用 論点に

宮城・東松島市長ら問題提起

 公立小学校の卒業式で卒業生が高額な「はかま」を着用することが地域によっては広まりつつあり、そのための費用を出せない家庭や無理して費用を出す家庭への配慮を求める声が上がっている。先月は、東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県東松島市で市議会議員が問題提起し、渥美巖市長は「劣等感を感じ、着られない少数の児童が卒業式を喜べないのではと危惧する」などと答弁。同市では新年度から各校で議論を深めてもらいたい考えだ。

国語で「教育漫才」、不登校ゼロに

埼玉・越谷市立東越谷小の実践が書籍化

「笑う学校」には福来る!

 笑う門には福来る。では「笑う学校」は? 教育活動の核に漫才を取り入れたことで、不登校がゼロになり、子どもの学力が大幅に向上した埼玉県越谷市立東越谷小学校。昨年度まで同校校長だった田畑栄一さん(現同市立越ヶ谷小学校校長)はこのほど5年にわたる実践をまとめた書籍「教育漫才で、子どもたちが変わる―笑う学校には福来る」(協同出版)を発行した。実践内容と教育漫才への思いを紹介する。

どう変わる 幼児教育・保育の無償化 下

 本年10月1日からの実施を前に、これまでにまとまっている具体的な内容を紹介している幼児教育・保育の無償化。今回は「幼稚園の預かり保育」「認可外保育施設など」「就学前の障害児の発達支援」について、無償化の対象者・対象範囲などを説明する。

留学生と全て英語で会話

東京・足立区と明海大学が連携事業

 東京・足立区と連携協定を結ぶ明海大学が昨年度からスタートさせた「明海大学あけみ英語村―小学生異文化交流プロジェクト」。同大の留学生と英語でコミュニケーションを行い、子どもたちに「英語が通じる」という喜びを味わわせることなどがねらいだ。本年度は足立区立千寿第八小学校の5年生83人が同大を訪れ、さまざまなアクティビティーを体験しながら異文化交流を行った。アンケート結果では、子どもたちから「英語をもっと勉強したい」「将来、英語の仕事をしたい」などの声も多かったという。

数学「作図の利用」自校と隣接校 近いのは?

日本数学教育学会、東京・中野区立緑野中で研究会

 全国の数学科教員などでつくる公益社団法人日本数学教育学会(会長=藤井斉亮・東京学芸大学名誉教授)は12日、東京都中野区立緑野中学校(田代雅規校長)で授業づくりに関する研究会を開いた。学会に所属する他校の教員が同校の生徒に授業を行った。1年生には「作図の利用」、2年生には「直角三角形の合同条件」を題材とした授業がそれぞれ3種類あった。

総合学科 多彩な研究成果を発表

東京都立総合学科高校 教育活動成果発表会

 都内の全日制の総合学科高校10校でつくる「東京都高等学校総合学科教育研究会」は昨年12月15日、生徒の研究活動の発表会を開いた。生徒・教員の他、保護者や中学生なども合わせて344人が出席。「産業社会と人間」や「総合的な学習の時間」で取り組んだ成果を発表した。生徒の多くは、将来の進路を見据えた研究に取り組み、発表内容はさまざまな分野にわたった。

外国人向けに放課後等デイサービス

岐阜・美濃加茂市など

 4月施行の改正入国管理法で政府の期待通り、「地方」で外国人労働者が増えたら、どうなるのか。外国籍の住民が1割ほどを占める岐阜県美濃加茂市では、昨年9月に自閉症など発達面での特性があり、日本語の習得が不十分な子どもたちを受け入れる放課後等デイサービスが始まった。特別支援学級に通う子どもなどが毎日、家庭内で使っているポルトガル語などができる支援者らの下で、学校の宿題をこなし、日本語を学んでいる。

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