No.6153号(2018年07月09日号)6面では「科学する心育てる」を掲載

07.09

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大阪北部地震 ブロック塀倒壊事故から3週間

 大阪府北部で最大震度6弱を記録した地震から今日で3週間。登校途中だった小学生が命を落とし教育界には重い教訓を残す結果となった。高槻市の事故はなぜ起きたのか。防ぐことはできなかったのか。文科省の学校防災マニュアルの作成にも関わった矢崎良明・学校安全教育研究所事務局長(東京都元公立小学校校長)に聞いた。

農業高、東京オリ・パラで食材提供目指す

国際認証取得へ

埼玉の農業高

 埼玉県教委は本年度、農業系の学科を持つ高校で、国際感覚や地域社会の活性化の力などを育む新規事業を始めた。農作物の海外輸出につながる生産工程管理について学ぶなどする。国際認証を得て、東京オリンピック・パラリンピックでの食材提供を目指す。一方、この事業を通し、蜂蜜の新しい製法の開発により地域社会の活性化につなげる高校もある。

大阪北部地震から学べることは

 先月18日に大阪府北部で起こった地震は小学校と通学路を隔てるブロック塀が違法状態のまま倒壊し、児童の命を奪う深刻な結果をもたらした。平日の通勤・通学時間帯に、人口密集地を襲った自然災害。今回の地震から全国の学校は何が学べるだろうか。

関東甲信越地区小学校長会連絡協議会

長野で研究協議会

 関東甲信越地区小学校長会連絡協議会(会長=中村祥一・千葉県茂原市立茂原小学校校長)は6月7、8の両日、第70回研究協議会長野大会(実行委員長=神津長生・長野県佐久市立佐久平浅間小学校校長)を長野市内で開催した。今大会の特徴は、分科会の分散会で「熟慮」と「議論」を重ねながら課題解決・政策形成をする「熟議」を導入したこと。提案者の実践報告・提案を受けて参加者同士で校長の在り方などを考えた。

科学する心育てる

ソニー幼児教育支援プログラム最優秀園 実践発表会から

愛知・岡崎市豊富保育園

 愛知県岡崎市東部の自然豊かな地域にあり、平成28年度から「科学する心を育てる」をテーマに保育を進めている岡崎市豊富保育園(山本恵子園長、園児130人)。子どもたちが自然や命、さまざまな出来事に意欲的に関われるようにするため、栽培活動や飼育活動などを保育計画に位置付けて取り組んできた。6月16日に実践発表会を開催し、平成29年度ソニー幼児教育支援プログラムの最優秀園に選ばれた取り組みを紹介する。

外国語活動で人型ロボットを導入

福岡・大牟田市立明治小学校

3年の外国語活動から

 本年度から新学習指導要領の移行措置・先行実施が始まり、第3学年から外国語活動をスタートさせた学校も少なくない。そんな中、福岡県大牟田市立明治小学校(宮下哲夫校長、児童200人)では、ALTに代わり、人型ロボットを活用するという新たなチャレンジを始めた。子どもたちには、週1回の授業でしか会えない大切な友達のような存在。人型ロボットを導入したことで、「英語が好き」と答える子どもたちが増えているという。

4過程で「深い学び」

問題発見→計画、情報収集・精査・選択→解決の実行→振り返り

東京学芸大附属世田谷中学校の技術・家庭科

 東京学芸大学附属世田谷中学校(加藤泰弘校長、生徒459人)は6月中旬、公開研究会を開催した。研究主題は「世田谷中学校で育てる『21世紀型能力』―各教科が目指す深い学びを通して―」。特に、深い学びについては、授業での学習過程を問題解決過程と捉え、「問題発見」「計画、情報収集・精査・選択」「解決の実行」「振り返り」の四つの場面を、各教科・領域共通で位置付け、展開した。

共生社会の実現に向けた経営を考える

全国特別支援学校長会が第55回研究大会

 全国特別支援学校長会(全特長)は6月21、22の両日、東京都の国立オリンピック記念青少年総合センターで第55回研究大会を開催した。研究主題は「共生社会の実現に向けた特別支援学校の経営の在り方~社会に開かれた教育課程の実現に向けて~」。全国から参加した校長たちが、特別支援教育のさらなる充実・発展に向けて、さまざまな課題の解決に向けた情報共有、実践報告とそれに基づく協議などを実施した。

「ネット家庭教師集団」が学習支援

東京・あきる野市のNPO

 地理的、経済的要因で大学進学の道が左右される現状に一石を投じる試みが、東京都あきる野市に拠点を置く「インターネット家庭教師集団」の手で進んでいる。スマートフォンを通して無料通話サービスによる受験指導を始めたところ、全国から受講者が集まり、入試に必要な力を伸ばしてきた。講師は他に職業を持つ青年と、大学生が務める。大人の社会を高校生に伝える場としての意義も大きいという。

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