No.6105号(2017年06月19日号)2面では「今秋、3人一組の弁論大会」を掲載

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自立活動、4割が理解不十分

特別支援教育10年 成果と課題

全国特別支援学級設置学校長協会調査

 9割以上の校長が自立活動の重要性を認めながら、4割の校長はその内容を理解していなかった―。全国特別支援学級設置学校長協会(以下、全特協)の調査でこのほど、自立活動を進める上での課題が浮き彫りとなった。全特協では毎年、特別支援教育の推進と文科省への提言のため、(独)国立特別支援教育総合研究所との協力で全国調査を実施している。

中学校教育70年迎え新たな一歩へ

新会長に聞く 中

直田 益明 全日本中学校長会会長(東京都世田谷区立芦花中学校校長)

 5月に開催された総会で全日本中学校長会会長に就任した直田益明・東京都世田谷区立芦花中学校校長に、今後の組織運営や国の教育改革への対応などを聞いた。

時代が求める幼児教育の在り方探る

全国国公立幼稚園・こども園長会 総会・研究大会

提言から

 全国国公立幼稚園・こども園長会(会長=関美津子・東京都練馬区立北大泉幼稚園園長)は9、10の両日、大阪市で第68回総会・研究大会を開催した。研究主題は、「未来を切り拓く力を育む幼児教育の創造~今、求められる国公立幼稚園・こども園の役割とは~」。講話や提言などを通して、時代が求める質の高い幼児教育の在り方を考えた。

オリ・パラ教育「人権・平和」「国際」「健康」を軸に

開催後も見据え継続性重視

東京・中央区立久松小学校

 「人権・平和」「国際」「健康」という三つのキーワードを軸に、オリンピック・パラリンピック教育(以下、オリ・パラ教育)に取り組んでいる東京都中央区立久松小学校(酒井寛昭校長、児童600人)。2020年東京五輪・パラリンピック開催後も見据え、大切にしているのは「継続性」だ。学校として無理なく続けられるよう、これまで積み重ねてきた教育活動をベースに年間指導計画を作成。オリ・パラが持っている価値と関連付けを行ったことで、教師一人一人の「カリキュラム・マネジメント」の視点も育っているという。

ロケット打ち上げ 生で体感

東京・八王子市教委とJAXA 共同イベント

 6月1日、GPSの精度を高めるための人工衛星「みちびき」2号機の打ち上げに合わせ、東京都八王子市立の中学校で打ち上げのリアルタイム交信が行われた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)と八王子市教委の共同で行われ、種子島宇宙センター(鹿児島県)に派遣された代表生徒が、テレビ電話で会場の中学校に実況を生中継した。

問題解決までの構想力など問う

共通テスト 数学・記述式問題

大学入試改革 (3)

 緑地公園計画推進委員会が公表した、銅像の建立を含む整備計画の記事を読みながら、会話する花子さんと太郎さん。写真を撮るとき、「銅像」が最もよく見える位置はどこか―。文科省が公表した「高大接続改革の進捗状況について」(5月16日)とともに、(独)大学入試センターが提供した記述式問題の「モデル問題例」の数学の問題。事象を数学化する力や問題解決までの構想力なども問われる。「大学入学共通テスト」(仮称)では、どんな能力を求められ、どういう点に配慮した指導が必要か。

専門的職業人に必要な資質・能力の評価を研究

全国工業高等学校長協会研究協議会から

 公益社団法人全国工業高等学校長協会(理事長=後藤博史・神奈川県立神奈川工業高校校長)が平成25年度から3年間、文科省委託事業として「工業高校生の専門的職業人として必要な資質・能力の評価手法の調査研究」に取り組んできた。調査研究は、28年度以降も協会事業として継続。5月23日に開かれた同協会研究協議会では、研究実践校の仙台市立仙台工業高校と岡山県立倉敷工業高校がその成果を報告した。

地域と歩む保育所

施設訪問や野菜作りで交流

広島・府中市

 広島県府中市内の認可保育所で所長を務める岡本由姫美さんは、経営が悪化した保育所の運営を引き継ぎ、近くで暮らす高齢者と関係を深めて保育環境を改善していった。遊戯室を高齢者の体操教室などとして提供する一方、餅つきの道具も貸し出している。使用後には、きれいな状態になっているという。古びた園舎も地域の力で修繕が進んだ。まずは、民生委員など地域の人たちに声を掛けたことから関係づくりが進んでいった。

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