No.6029号(2015年10月12日号)3面では「現場の本音」を掲載

10.12

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水害から1カ月

茨城・常総市

 先月10日以降の豪雨から1カ月が経過した茨城県常総市。先月末に現地を訪ねると、市立小・中学校は全て再開したものの、一部の学校施設は使えないまま。日常とは程遠い光景が広がっていた。堤防の決壊により孤立状態に陥っていた学校では教職員が食料の用意がないまま泊まり込むなど課題が残る一方、高校生らが部活動単位で学校の復旧に協力。学校を再開させる強力な助っ人となった。

通知案に歓迎と不安、相半ば

高校生の政治活動・政治教育

 選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げた改正公職選挙法の成立を受け、文科省が高校生の政治活動について新たな通知案を出した。学校内外の生徒の活動に留意点を示した内容だが、5日に開いた関係団体との意見交換では、学校が制限すべき行為かどうかの基準が必要だという声が上がった。また、禁止事項ばかりが強調されると、生徒の政治参加自体を萎縮させるのではないかといった懸念も聞かれた。

「自然との共生」テーマに全国教育大会

日本教育会

 公益社団法人日本教育会(北原保雄会長)は3日、第40回全国教育大会佐賀大会(飯盛清彦大会実行委員長)を佐賀市文化会館で開催した。大会主題は「21世紀を創造する日本人の育成」で、副主題は「~自然との共生を目指す教育~」。幼稚園、小・中、高、特別支援学校から実践を踏まえた提言や、「未来へはばたく子供に大切なものは」をテーマにシンポジウムが行われた。

成果・結果生み出す全国の事例に学ぶ

教職員の超勤・多忙化解消策でシンポジウム

労働科学研究所

 (公財)労働科学研究所は9月15日、東京・千代田区の日本教育会館で「学校現場の労働安全衛生活動活性化」シンポジウムを開催した。同研究所が主導し「超勤・多忙化解消につながる労安活動のポイント 5つのケース・スタディーから学ぶ」(アドバンテージサーバー発行)を刊行したのを機に、成果・結果を生み出している事例に学びながら、教職員の超勤・多忙化解消策を話し合った。

子ども・子育て支援新制度 開始から半年

自治体の動き

 子ども・子育て支援新制度が4月に開始してから半年。制度の実施主体となる市区町村ごとに混乱も見られる中、新制度の開始をきっかけに、これまではあいまいだった「育休退園」のような運用を行う自治体もある。

パラリンピック競技「ゴールボール」を体験

障害者スポーツの理解深める

東京・台東区立松葉小学校

 10月はスポーツの秋。2020年東京五輪に向け、オリンピック・パラリンピック教育に取り組む東京都台東区立松葉小学校(坂村達夫校長、児童172人)では3日、障害者スポーツの理解をさらに深めるためにゴールボール体験学習を行った。この競技は視覚障害者スポーツの一つで、試合中は「アイシェード」(目隠し)を着用する。そのため、子どもたちから「音だけが頼りでとても難しい」「目が見えることのありがたさをあらためて感じた」などの感想が上がっていた。

全日本中学校特別活動研究会 神奈川大会

 全日本中学校特別活動研究会神奈川大会が3日、同県横須賀市で開催された。大会の前半では、横須賀市中学校連合生徒会による「主張の会」が開催され、同市立中学生らが学級づくりについて提言と議論をした。後半には分科会が開かれ、「学級活動」の分科会では青森県弘前市立第二中学校が「話し合い活動」で人間関係をつくる取り組みを発表した。

地歴公民でアクティブ・ラーニング

新潟県立新発田高校

 次期学習指導要領改訂に向け、一気に注目が高まっているアクティブ・ラーニング(AL)。新潟県立新発田高校(藤井人志校長、生徒881人)地歴公民科の竹田和夫教諭は、それ以前から積極的にALを授業に取り入れてきた実践者の一人だ。「暗記科目」ともやゆされる地歴公民科で、生徒の興味・関心をうまく引き出しながら、大学受験にも対応できる高い思考力を身に付けさせる。

施設で暮らす子どもに夢を

 事情があって親元を離れ児童養護施設で暮らす子どもたちが夢を抱き、その実現に向けた行動を促そうとするNPO(非営利団体)による体験旅行で今夏、初めて病院を実習・見学先に組み込んだ。医師・看護師にとどまらず病院にはさまざまな職種があることを知ってもらい、進路選択の幅を広げることなどが狙い。これまでの体験旅行では自動車関連の仕事に触れることが多く男子中学生、高校生が多かったが今回は女子の姿が目立った。

「女性の活躍」学校では

 官民ともに「女性の活躍」が注目される昨今、学校現場は活躍できる職場になっているのか。小・中学校の女性校長3人に話し合ってもらった。

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