No.6028号(2015年10月05日号)8面では「教科×アクティブ・ラーニング」を掲載

10.05

20151005_00

小学生、チームで解答競う

伝え合う力、協働力が鍵

宮城県教委「算数チャレンジ大会」

 宮城県教委が本年度、小学生を対象に3人1チームで算数の筆記試験の点数を競う「算数チャレンジ大会」を始めた。9月下旬には県内7地区それぞれの予選を勝ち抜いた26チームが3人で協力し合って解答用紙を完成させる本選の結果を発表。大河原町立大河原小のチームが優勝した。同県教委では、「仲間と相談しながら問題を解き、自分の考えを伝え合うなどして算数への興味を高めたい」と狙いを話している。今後求められる協働する力などの育成のヒントにもなりそうだ。

民間事業者を活用した中学校部活動指導

負担軽減活性化狙う

 公立中学校の部活動指導を、民間事業者が派遣する専門的知識を持った指導者に委託する―。東京都杉並区で始まったそんな取り組みが、この2学期から大阪市にも拡大した。教員の負担軽減や部活動の活性化を狙った「民間事業者を活用した部活動指導」について、導入から1カ月が経過した大阪市教委と3年目を迎えた杉並区教委の取り組み内容を紹介する。

己磨く意識高め大勢が管理職に

「学校運営推進リーダー育成研」導入し7年

広島市教育センター

 広島市教育センター(市川昭彦所長)は平成21年度、次世代のリーダーを育てようと「学校運営推進リーダー育成研修」を導入し、今年で7年目を迎えた。対象は主幹教諭や校長など所属長から推薦があった人物で、受講者の多くが後に管理職となり活躍している。座学を中心とした8日間の共通研修の内容と、これまでの取り組みの成果を紹介する。

都会の園でも生き物と親しむ

東京都文京区立第一幼稚園

 「虫や花の名前はよく知っているが、実際に触れた経験には乏しい」。近年の幼児に顕著な直接体験の不足。都市部の園で、狭い園庭などの環境をどう工夫し、園児に豊かな体験を与えられるか。本年度、自然との関わりをテーマに研究した園の実践発表からヒントを探る。

明日の日本経済は私たちが担います

会社経営をバーチャル体験

東京・板橋区 板橋第六小など

 明日の日本経済を担う産業人材を輩出することを目指し、東京都板橋区ではキャリア教育に力を入れている。早期起業家教育の開発で知られる(株)セルフウイングの指導協力の下、同社が開発した「会社経営体験プログラム」を小学校の授業に導入したのは全国でも同区が初めて。経済産業省の「平成27年度起業家教育普及推進事業」を活用し、区内4小学校で実施する運びとなった。その取り組みを紹介する。

五輪・パラリンピック教育研究

東京・稲城市立稲城第二中学校

 本年度から、全市立小・中学校でオリンピック・パラリンピック(オリパラ)教育の研究を始めた東京都稲城市教委はこのほど、研究の中間報告会を開催した。都の教育研究員制度教育課題分野でオリパラ教育を研究する教員を擁し、昨年度から都教委のオリンピック教育推進校として実践を研究する市立稲城第二中学校(亀澤信一校長、生徒248人)が、教育目標の整理や具体的な実践について発表した。

「科学者の卵」発掘し育てる

東北大学・グローバルサイエンスキャンパス

 将来グローバルに活躍し得る傑出した科学技術人材の育成を目的として、地域の卓越した意欲・能力を有する高校生を対象に、大学が国際的な活動を含む高度で体系的な理数教育プログラムを開発・実施する「グローバルサイエンスキャンパス」事業が昨年度から始まっている。本年度講座を開設する13大学のうち、「飛翔型『科学者の卵養成講座』」を展開する東北大学の実施担当者や受講生にプログラムの意義や特長を聞いた。

「学び」の力でまちづくり

千葉・柏市

 21世紀のまちづくりは「学び」の力で―。新しい鉄道の開通とともにゴルフ場を宅地に造り直すなどして生まれた千葉県柏市の柏の葉地区では、住民らの力で、週末を中心に子ども向けの体験活動講座を開く。子どもが学び、育つ場であると同時に、大人同士を結び付け、新たな活動を生み出していく。各地から移り住んできた人たちで構成する新しいまちで共同体を築くための仕掛けづくりを探った。

関連記事

日本教育新聞電子版 クレジットカード決済でのお支払い 住所変更のお申し込み

ページ上部へ戻る