No.5925号(2013年06月17日号)

06.17

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7割が教育長に満足

経営力や学力対策評価

全国市区町村長に調査

兵教大大学院

 全国の市区町村長のうち、教育長の仕事ぶりに満足しているのは71・5%を占める半面、4・6%が不満足で、23・9%が「どちらともいえない」と考えている―。こんな結果が、日渡円・兵庫教育大学大学院教授ら研究グループが全国の市区町村長、教育長を対象に実施した調査で明らかになった。7日から3日間、筑波大学で開催された日本教育経営学会第53回大会で発表した。(2面に「教育長調査」)

国際バカロレア 認定校拡大なるか

日本語DP導入 追い風に

 政府が国際バカロレア(IB)認定校の拡大に向けて本格的に動き出した。高校卒業時に海外大学の入学資格を得られるプログラムを取り入れることで、将来、国際的に活躍できる人材を増やす狙いだ。ただ、認定校を増やそうと、鳴り物入りで導入した日本語プログラムの効果などには学校現場から慎重な声が聞かれる。

新会長に聞く 中

堀竹 充 全国連合小学校長会会長(東京都新宿区立早稲田小学校校長)

 本年度、全国連合小学校長会の会長に就任した堀竹充・東京都新宿区立早稲田小学校校長に、今後の同会の在り方や重点的に取り組むことなどを聞いた。

保護者も知恵出し脳刺激する園庭に

茨城・美浦村立 美浦幼

 「脳みそを刺激する園庭づくり」を保護者と共に進めた茨城県美浦村立美浦幼稚園(小泉俊子園長、園児190人)。教育学者でもある村教委教育長の下で、雑草が生い茂っていた土手はロープを伝って展望台まで登る遊び場となり、あまり使わなくなった器具が置いてあった倉庫は風を感じながら絵本に親しむ小屋に変わった。教員、園長、保護者が意見を出し合い、自分の手足を使ってつくり上げた園庭。PTAが大きな役割を果たした。

大震災後の厳しい環境下 生き抜く力育む

「感じる心」「思考力」柱に

福島大学附属小学校

 「今を生きる」―。東日本大震災後、福島大学附属小学校(菅家礼子校長、児童597人)では子どもの生き抜く力に視点を当てた研究に取り組んできた。思考力などを高めるために、教師の仕掛けや教材などに工夫を凝らす。同校では7、8の両日、公開研究会を行い、これまでの研究成果を披露した。

企業と連携しキャリア教育

「情報システム」学び商品戦略

データから客のニーズ把握

東京・多摩市立青陵中2年生

 スーパーマーケットやコンビニの商品の売り上げを支える「情報システム」って何だ?―。東京都多摩市立青陵中学校(笹森肇校長、生徒408人)は3日、市内立地企業の一つ、(株)野村総合研究所(以下、野村総研)と連携し、2年生を対象にキャリア教育プログラムを実施した。2年生は7月からの職場体験を控え、社会構造の理解の一助にするとともに、学校全体で取り組む「課題解決する力を身に付けさせたい」(笹森校長)という狙いもある。

各専門高校長会が総会・研究協議会

 専門学科などの高校長会が5月27~31日、東京都内で相次いで総会・研究協議会を開催した。研究協議では、本年度から学年進行で実施されている新学習指導要領や高校教育の質の保証を中心に、各校の実践や調査結果などが数多く紹介された。また、農業、商業、家庭、看護、英語の五つの高校長会で新理事長の就任が決定した。

学校の魅力高め地域を元気に

県立高をコミュニティ・スクール化

千葉・多古町

 人口減少が進む千葉県多古(たこ)町で、県立多古高校がコミュニティ・スクールとして、同校出身の住民らと共に、地域社会と同高校の活性化に向けた努力を重ねている。公開講座を通して生徒と住民が同じ授業で学び合い、生徒が実習で生産した安くて高品質の農産物は住民からの人気が高い。100年以上の歴史を誇り、住民にとっては欠かせない高校だが、近年は生徒が思うように集まらず、定員を割るようになった。学校の魅力を高めるために教職員と住民が知恵を絞っている。

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