No.6222号(2020年01月27日号)3面では「「色の感じ方」の特性とは」を掲載

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残業月45時間以内、罰則設けず…文科省、在校等時間を指針で規定

 文科省は17日、公立学校の教員の1カ月の残業時間の上限を45時間以内などと定めた指針を官報で告示した。教員給与特別措置法(給特法)の改正を踏まえ、昨年1月に示したガイドラインを法的根拠のある指針へと格上げした。持ち帰り残業は原則として行わないとし、行っている場合は実態を把握するよう求めた。今年4月から各教育委員会に勤務時間の管理を義務付けるが、罰則はなく、実効性は疑問視されている。

ストレスの少ない学校づくりへ 「仕事は楽しもう」と呼び掛ける

近藤 義男 千葉市立大宮台小学校校長

 学校における働き方改革が求められているが、「確かな効果を挙げている」という話は聞こえてこない。「形式的な時短では限界がある」という指摘も増えた。千葉市立大宮台小学校(近藤義男校長、児童56人、教職員20人)では、教職員のストレスに着目し、皆が意欲を持って楽しく仕事ができる職場づくりを重視。同市が171事業所を対象に実施しているストレスチェックで、2年連続、ストレスの少なさが最上位レベルになった。ストレスの少ない職場づくりの具体策を聞いた。

月に1回、鍋料理 本物の「食体験」をして幸せ感じる

幼保連携型認定こども園おおわだ保育園(大阪府門真市)

 家庭で食事を提供する力が低下しているといわれる現代。大阪府門真市の(社福)友愛福祉会 幼保連携型認定こども園おおわだ保育園(馬場睦代園長、園児193人)では毎月1回、5歳児たちが鍋料理を作り、本物の「食体験」をする食育活動である「『おなべ』プロジェクト」を実施している。「健康」「人間関係」「環境」「言葉」「表現」という「5領域」の要素が数多く盛り込まれ、非認知能力も育てるこの活動は、子どもたちが幸せと感じる保育にもつながっている。

道徳 独自の読み物資料を冊子に「青い目の人形」が題材

90年前、米から贈呈

 日米の友好を願い、シドニー・ギューリック博士から贈られた「青い目の人形」(名前は「メリー」)がある京都市立高倉小学校(岸田蘭子校長、児童686人)。「国際理解、国際親善」の内容項目を踏まえ、その人形を題材に道徳科の教材化を図り、学校独自に開発した読み物資料を冊子にまとめた。形として残すことで、人形を通じて米国との親善活動に携わった渋沢栄一(日本財界の重鎮)の「日米の友好は子どもから」という思いなどを受け継いでいく考えだ。

中学校で地域を巻き込み減災・防災教育

大分・佐伯市立彦陽中学校

 ここ数年、全国各地で大規模な災害が発生している。そこで得られた教訓などを踏まえ、防災教育を充実させる学校が増えている。大分県佐伯市立彦陽中学校(古谷俊之校長、生徒64人)では、生徒の発案で、同校の裏山に一時避難場所を確保する計画が進んでいる。同校は2017(平成29)年度から地域や近隣学校などと連携した活動を続け、本年度の「全国学校保健・安全研究大会」の学校安全の部門で文部科学大臣から表彰を受けた。生徒に「本物体験」をさせたいという古谷校長の思いから、生徒が学んだことを校外に発信し、地域全体で意識を高めようとしている。

「探究」民間派遣の留学生らと国際交流 輸入食品巡り英語で討論

大東文化大学第一高校1年生

 (学)大東文化学園大東文化大学第一高校(川嶋直司校長、生徒1003人)は昨年12月16日から3日間、全1年生が国内の大学院などで学ぶ留学生らとオール・イングリッシュで話し合う国際交流を行った。活動は各日とも6時間ほどで、海外からの輸入食品に関するディスカッションが中心。生徒は生産・流通・消費の段階にある問題点などを考察し、プレゼンテーションした。

小学校内に「家庭教育相談室」保護者が悩み打ち明ける場へ

寄稿 紫藤 真理子 福島・西会津町家庭教育コーディネーター

 福島県西会津町の町立西会津小学校には、保護者が家庭の悩みなどを相談できる「家庭教育相談室」がある。元高校教諭の家庭教育コーディネーターと、元看護師の家庭教育支援員の2人が常駐し、相談に応じる。この相談室は「こころのオアシス」の名も持つ。この相談室で家庭教育コーディネーターを務めている紫藤真理子さんに、どのような役割を果たしているかなどについて寄稿してもらった。

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