
改正給特法が成立 教職調整額 段階的に引き上げ
改正教員給与特別措置法(給特法)が11日の参議院本会議で与野党の賛成多数により可決・成立した。昭和46年の法制定以降初めてとなる教職調整額の改善が実現。令和12年度までに10%へ段階的に引き上げる。
解説 総合の見直し 情報活用能力との関係強化へ
文科省が次期学習指導要領で総合的な学習・探究の時間(総合)の内容を見直す方向性を示した。それぞれの学校段階を通じて、情報活用能力との関係を強めるという。なぜ、どのように変わるのか。田村学・主任視学官に聞いた。
実行委員会企画シンポ「信州やまほいく」 山、森、人…地域資源を生かす
日本保育学会第78回大会 (上)
一般社団法人日本保育学会は5月10、11の両日、長野市の長野県立大学で第78回大会を開催した。令和元年以来となる対面での開催。大会テーマは「保育と学びのテクスチャー」。秋田喜代美・学習院大学教授の基調講演、地域資源を生かした保育の実践などをテーマとした各種シンポジウム、研究者・実践者らによる発表を実施した。2回にわたり、その内容を紹介する。
「お天気メソッド」で語彙力育む 予報に使われる言葉が教材
山本・特総研上席総括研究員の国語実践
「天気予報」で使われる言葉を題材にして、子どもたちの語彙力を高める指導法「お天気メソッド」。長年にわたって聴覚障害教育に携わってきた山本晃・国立特別支援教育総合研究所上席総括研究員が、特別支援学校教員時代に開発した。聴覚障害児を対象として始めた指導法だが、言語発達に課題のある子や障害のない子の語彙力向上にも効果があり、公立小学校の通常の学級にも広がり始めている。
心理学を生かした個別学習相談 自立的に学ぶ力を育てる
植阪友理・東京大学准教授研究室と東京・文京区教育センター
学習に関する悩みを抱える小・中学生に向け、植阪友理・東京大学准教授の研究室は心理学の知見を生かした個別学習相談(認知カウンセリング)を行っている。東京都文京区教育センターとの連携事業で、力を入れているのが自立的に学ぶ力の育成だ。本年度で10年目を迎えた。心理学を学ぶ学部生と院生らが指導を担当。本年度の実践報告会は7日に行われ、中学生の事例紹介が3件あった。その内容を紹介する。
全高長総会・研究協議会から(上)学びの環境を整え、公平・公正な教育に
全国高等学校長協会(会長=内田隆志・東京都立三田高校校長)は5月28、29の両日、大宮ソニックシティホール(さいたま市)で第77回総会・研究協議会を開催した。総会後の研究協議会では、大学の系属校化が決まった農業高校の事例などを報告。同大会の模様を2回に分けて紹介する。
選ばれる高校へ、魅力化を模索 「探究」深め、国公立進学に成果
公立高校の存在がいま、問われている。少子化が進み、全国の約半数の公立高校が定員割れに直面しているといわれる中、来年度からは私立高校で授業料無償化の所得制限が撤廃され、全ての家庭が対象になる。「選ばれる高校」となるため、各校ではさまざまな特色を打ち出し、魅力化に乗り出している。
学べるなら通常学級へ 特別支援学級 文科省課長が設置校長らに要請
文科省特別支援教育課の生方裕課長は5日、全国特別支援学級・通級指導教室設置学校長協会(全特協)の会合で講演し、特別支援学級在籍の児童・生徒で、通常学級でも学べそうなら、「学びの場の変更をお願いしたい」などと求めた。通級指導などを含めて制度を適切に運用しないと、特別支援教育関連の教職員定数改善は困難といった見解を示した。
RPG通じお金を学ぶ 投資や借入、子どもら体験
金融庁などイベント 福岡市で第1弾
金融庁と福岡財務支局は5月31日、福岡市内で金融経済教育の全国キャラバンの第1弾となるイベントを開催。「ワニー参事官(つみたてワニーサ)」などの「ゆるキャラ」が多数登場し、企業ブースやステージショーを盛り上げた。事前予約制の講義では、世界的に人気のコンテンツ「マインクラフト(教育版)」を活用した金融ゲームを親子で体験した。