ご挨拶

 謹んで新年のお喜びを申し上げます。

 昨年を振り返りますと、各地でクマの出没が相次ぎ、登下校時の安全確保や学校行事の見直しを迫られるなど、教育現場にも少なからぬ影響が及びました。
 自然環境の変化や地域社会の在り方が、子どもたちの学びや日常生活と深く結び付いていることを、改めて認識させられる一年であったと言えるでしょう。
 今年は、東日本大震災の発生から15年を迎えます。震災の記憶を風化させることなく、被災の経験や教訓を次世代に伝え、防災・減災の力を育んでいくことは、学校教育に課せられた重要な役割です。災害と向き合い、学び合う意義を、改めて確認する年としたいものです。
 また、冬季オリンピック・パラリンピックをはじめとする国際スポーツ大会が相次いで開催されます。挑戦する選手の姿は、子どもたちに大きな感動と学びをもたらすでしょう。努力を重ねる姿勢や他者を尊重する精神は、学校教育においても大切にしたい価値です。
 教育界では、次期学習指導要領の改訂に向けた作業が本格化しています。子どもたちにどのような力を育むのか、学校現場に何が求められるのかが問われる中、その動向は教育関係者にとって大きな関心事となっています。
 本紙では、審議の状況や論点を丁寧に伝えてきました。本年も引き続き、検討作業の行方を注視し、分かりやすく読みたいと思う報道を行っていきます。
 加えて、現行の教育基本法が平成18年12月に成立し、施行されてから20年となります。
 教育の理念や方向性を示す基本法の下で積み重ねられてきた歩みを踏まえ、教育の在り方を見つめ直す機会としたいと考えております。
 本紙は本年、創刊80年を迎えます。戦後間もない時期に創刊して以来、教育界と共に歩んで80年、教育現場の声に耳を傾け、教育政策や学校現場の実践を伝え続けてまいりました。
 長年にわたる歩みは、教育に携わる皆様、そして読者の皆様のご支援の賜物です。
 午年は、干支が一巡する流れの中で前半を終え、後半へと進む年に当たります。本紙も創刊80年を一つの通過点とし、教育の未来を見据え、より良い未来のために今できることを考えて、着実に前進してまいります。
 本年も、紙面による充実した報道に加え、電子版「NIKKYO WEB」の速報性を生かし、教育行政や学校現場の動きを教育専門全国紙として、迅速かつ的確に皆様にお届けすることに努めてまいります。
 新しい年が、教育に関わるすべての皆様にとって実り多き一年となりますことを、心よりお祈り申し上げます。

日本教育新聞社 代表取締役社長 小林 幹長

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