ご挨拶

 コロナ禍に見舞われた年が暮れました。突然の学校休業、感染症対策を徹底しながらの再開、学習の保障と、学校現場には、多くの苦労と努力がありました。まずは、学校現場の皆さま方をはじめ、教育に関わる全ての方々への感謝と敬意を表します。そして、コロナ禍の収束を願いつつ、新年を迎えられたことをお慶び申し上げます。
 さて、今年は東日本大震災発生から10年となる節目の年です。あの震災は千年に一度の大災害といわれ、多くの人命が失われるとともに、教育界にも、深い爪痕を残しました。
 そのような中でも、復旧から復興へ、少しずつ、日本は変化を遂げてきました。震災の爪痕は、深いままでもありますが、災害への備えは進みました。震災が教育界にもたらした変化は、後退ではなく、前進と見ることもできるでしょう。
 今回のコロナ禍では日本をはじめ、世界中で多くの人命が失われています。大きな災害となりました。同時に、昨年の教育界の変化には目を見張るものがありました。
 情報機器を活用して、多様な授業が展開されました。慣れない中、授業動画を作成した教員も多くおられました。情報機器は実現できなかった体験活動を補いました。
 今年、このコロナ禍がどう進むかは、まだ見通せません。いずれにしても、これまでの幾多の教育改革のように、変化をもたらす年となるのではないでしょうか。
 日本教育新聞社にとっても5月には創刊75年の節目を迎えます。電子版の「NIKKYO WEB」をはじめとする新しいメディアと、75年間の歴史を持つ紙面の的確な融合によってデジタル化を進め、教育界に情報を発信していきます。春には、紙面を刷新し、新しい企画を始めます。ご期待ください。
 コロナ禍の中では、各地に貴重な授業実践や学校経営が見られました。そうした様子を収録した日本教育新聞の縮刷版を近く刊行する予定です。各校に1冊、ご購入いただければ、本紙と合わせてお役に立つことでしょう。
 昨年は、「鬼滅の刃」が大きな話題となりました。鬼には、厄病など人類への脅威を象徴していた面があるとされます。現代の鬼退治は、科学の力にかかっています。
 振り返ると、長くわが国の小学校教育では、「泣いた赤おに」が教材として活用されてきました。人々が鬼と親しく交わる場面が出てきます。
 新型コロナウイルスも当面は共存していかなければならない相手です。そのための努力や工夫を探り、的確に皆さまにお届けしてまいります。

日本教育新聞社 代表取締役社長 小林 幹長

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