No.6351号(2022年12月5日号)3面では「教員採用試験の早期化に賛否」を掲載

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物価上昇、勉強面に悪影響 困窮世帯へ民間調査

病気にもなりやすく

 子育て中の生活困窮世帯のうち、半数近くが最近の物価上昇により子どもの心身への悪影響が出ていると考えていることが民間団体の調査で分かった。栄養面を筆頭に「勉強に集中できなくなった」「風邪などの病気になりやすくなった」などが挙がっている。高校生がいる世帯に進路状況を尋ねたところ、2割弱が経済的理由で志望校を諦めたと答えている。調査した団体では、政府に対し、現金給付などを求める緊急提言をまとめている。

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個人情報漏洩、5月に多く 学校の漏洩事故を民間が集計

1割は規定違反伴う

 小・中学校、高校、大学などの教育機関の個人情報漏洩事故は昨年度197件あり、5月に最も多かったことが分かった。教職員へ情報セキュリティ事故の対策方法などを発信している学校関係者や研究者らでつくる「教育ネットワーク情報セキュリティ推進委員会(ISEN)」が集計した。USBメモリーの紛失や電子メールの宛先を間違えて送ってしまうなどの事故があった。また、情報の取り扱いの規定違反は約1割だった。

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教員採用試験早期化に賛否 人材確保、教委は懐疑的

 採用倍率が低下する中でも、優秀な教員を確保しようと文科省が教育実習の実施方法の見直しや採用試験の早期化を検討している。学校現場を継続的に経験することで教職への意欲を高め、民間企業に流れる学生を減らす狙いだが、採用側の教育委員会からはその効果を疑問視する声も聞かれる。中央教育審議会が年末にも答申する。

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「読み解き対話する力を育てる教育」テーマに大会を開催

日本教育会全国教育大会鹿児島大会 上

 公益社団法人日本教育会(北原保雄会長)は10月29日、第47回全国教育大会鹿児島大会(岩越悟志実行委員長)を鹿児島市のSHIROYAMA HOTel kagoshimaで開催した。大会主題は「読み解き対話する力を育てる教育」。オンラインを併用したハイブリッド形式で実施。上下2回で主題を踏まえた提言や実践の内容を紹介する。

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愛情・自然・ことば焦点に保育環境構成の手引作成

兵庫県伊丹市立幼児教育センター 上

 幼児教育・保育の重要性を基盤に、市の全ての子どもに等しく質の高い幼児教育・保育を提供することを基本方針として、幼児教育・保育の改革を推進している兵庫県伊丹市。市立幼児教育センターは、幼児教育・保育の質の向上のための具体策の一つとして「伊丹市保育環境構成のてびき」を作成した。各園の日々の保育における「環境の構成」の手掛かりになることを目指したもの。今回から「市保育環境構成のてびき」の内容、各園の環境構成についての取り組みなどを紹介する。

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未来につながる言葉の学び創造 国公私立教員らの国語研究会の取り組み

 魅力的な授業を創造しようと、国立・公立・私立の教員らが集う「創造国語」。元教員の茅野政徳・山梨大学准教授が立ち上げた国語科の研究会で、発足から7年ほどたった。定期的にセミナーなどを実施し、指導力向上を目指す教師らが学び合っている。7月には「書くこと」の指導に焦点を当てた新しい書籍「『まったく書けない』子の苦手を克服! 教室で使えるカクトレ」(東洋館出版社)を刊行。同研究会の取り組みについて紹介する。

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生徒の姿から授業をデザイン 表情の変化や姿勢に着目

群馬・榛東村立榛東中学校

 生徒の学ぶ姿から事実を捉え、授業デザインに取り組んでいる群馬県榛東村立榛東中学校(井口克三校長、生徒378人)。学校独自の「5つの視点」(榛東中スタンダード)を設け、教師一人一人が授業づくりや実践後の振り返りなどに役立てている。「主体的・対話的で深い学び」の実現を目指し、ICT活用にも取り組む同校は(公財)パナソニック教育財団の特別研究指定校。指導・助言する木原俊行・大阪教育大学教授のコメントと合わせて紹介する。

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再編・統合前最後の3年生が地域のSDGsをテーマに「探究」の成果発表

神奈川県立瀬谷西高校

 本年度で再編・統合されることが決まっている、神奈川県立瀬谷西高校(小林幸宏校長、生徒290人)。最後の生徒である3年生たちは、11月9日、1年強にわたる総合的な探究の時間の成果について発表会を実施した。「瀬谷西SDGsフェスティバル」と銘打ち、舞台に選んだのは横浜市役所だ。

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共生社会の実現へ 今、何ができるか

熊谷晋一郎・東京大学先端科学技術研究センター准教授が講演

 言語聴覚士の中川信子さんが子どもの発達に関する情報を発信する「そらともプロジェクト」の一環として、東京大学先端科学技術研究センターの熊谷晋一郎准教授(小児科医)が10月30日、オンライン講演を行った。テーマは「共に生きる覚悟」。熊谷さんは脳性まひの障害があり、車椅子の生活を送る。「自立とは依存先を増やすこと」と訴えてきた。共生社会を実現するために、今できることは何か。当事者研究の事例を基に語った。

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雅楽の調べを小学生に 教員でもある奏者招き演奏披露や楽器指導

福島・西郷村のコミュニティ校

 人口増加が続いてきた福島県西郷村の小学校で先月、3人の雅楽演奏家を招き、篳篥や笙といった実際に触れる機会に乏しい楽器の演奏を児童が体験するなどの授業があった。実施した村立熊倉小学校(渡邉康一校長)は村内でいち早くコミュニティ・スクールへと移行し、学校運営協議会の事業として授業に組み込んだ。招いた雅楽演奏家の一人は現役の公立小学校教員で、「教員の生き方」について話すキャリア教育の時間も設けた。

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