No.5945号(2013年11月25日号)11面では「若手教師が向き合った『震災』」を掲載

11.25

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学力向上で地域振興

ナンバーワンの秘訣探る教育研修

秋田県

 全国学力・学習状況調査の都道府県別結果で毎年上位の秋田県が、県外の教育関係者向けに視察研修を企画した。名付けて「学力No・1秋田の秘訣(ひけつ)を探る視察研修」。小・中学校の授業を参観し、学校や教育委員会と意見交換する内容に、募集からわずか1週間程度で満員に。「学力県秋田」への注目が依然として高い実態が浮かぶ。

特別支援教育を浸透させるために

このテーマ キーパーソンとともに

高橋 智 東京学芸大学教授

 平成19年の学校教育法改正によって、全ての学校・園で特別支援教育の充実が求められるようになった。公立小・中学校への理解は少しずつ広がっているものの、なおその体制づくりが遅れている学校種もある。東京学芸大学の高橋智教授はこれまで、全国の幼稚園・高校・私立学校(小中高校)や国立大学附属小学校、さらに児童養護施設・児童自立支援施設・少年院などを対象にその実態を調べ、今回、新たに全国の国立大学附属幼稚園と中学校・高校・中等教育学校などの実態調査をまとめた。特別支援教育への理解が不十分な教育機関の現状を把握し、その解決策を探るためだが、調査をまとめたのを機に、高橋教授に特別支援教育を浸透させるには何が必要かを聞いた。(聞き手=矢吹正徳・日本教育新聞社編集局長)(2面に関連記事)

関東甲信越地区公立学校教頭会研究大会

 第54回関東甲信越地区公立学校教頭会研究大会神奈川大会(会長=伊藤文雄・横浜市立日吉台中学校副校長、大会実行委員長=森田裕子・同市立つつじが丘小学校副校長)が7、8の両日、横浜市で開催された。研究主題は「豊かな人間性と創造性をはぐくむ学校をめざして」。教育課程や副校長・教頭の職務、教育環境整備などがテーマの六つの分科会で、28の研究・実践報告が行われた。

父親の1日保育士・教諭体験

 各地の幼稚園・保育園で実施されている、保護者による1日保育士・教諭体験。父親の子育て参加の促進や、保護者と園との相互理解に効果がある。一方、体験の意義について保護者の理解が得られにくいなど、実施へのハードルを感じている現場も多い。全市的に取り組むさいたま市の事例を紹介するとともに、埼玉県内で1日保育士・教諭体験を支援する団体の活動を紹介し、円滑な体験実施のヒントを探ってみる。

若手にベテランの技伝承

指導の悩み解消へ

千葉・市川市 体育科教育研究サークル

 千葉県市川市で体育の指導に悩む若手教員らとともに、明日の授業に使える指導方法を学ぶ場として、体育科教育研究サークル(代表=千島良二・市川市教委学校教育部保健体育課主幹)が地道な活動を続けている。千島代表が、県内の小学校の体育授業の改善と教員の指導力向上を図るため県教委が創設した「体育の授業マイスター」に平成21年度に認定されたことがきっかけ。認定された指導力をどう生かすかを考え、22年1月から同サークルを発足させ、月1回程度のペースで活動を進めてきた。若手教員らが増える環境の変化を背景に、ベテラン教員などが講師役となり、授業で使う技や子どもたちを元気にさせる指導法を伝承する場となっている。

思い通りにロボット操作

「プログラムによる計測・制御」で公開授業

福井県越前市中学校技術・家庭科研究会

 「技術科教員の力を結集する!」―。(公財)パナソニック教育財団の実践研究助成を受け、福井県越前市中学校技術・家庭科研究会は本年度、学習指導要領で新たに必修領域となった「プログラムによる計測・制御」(技術科)の研究を進めている。授業研究会などを行い、地区における数少ない技術科教員のレベルアップも目指している。

学科誕生から20年 充実誓い実践交流

全国高等学校総合学科教育研究大会

 全国高等学校総合学科教育研究大会(理事長=松野下健・東京都立つばさ総合高校校長)の第18回北海道大会が10月31日、11月1日の2日間、釧路市内で開催された。創設から20年を迎えた総合学科高校。設立の理念実現に向けた各校の取り組みの成果をあらためて検証するとともに、その強みをより一層発展させていくことが求められている。

キャンプで災害対応学ぶ

「72時間サバイバル教育協会」が発足

大阪市

 東日本大震災の被災地を支援してきた野外活動団体が今春、キャンプを通して災害発生時の指導者を育てる「一般社団法人72時間サバイバル教育協会」(大阪市)を設立した。今月初めには2泊3日の日程で小・中学生を対象に「サバイバルキャンプ」を行い、大災害発生後、生存率が大幅に下がるとされる72時間後まで自分の力で生き抜くための技術を教えた。今後、公立学校の防災教育にも協力していく。

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